コントラバスの練習後、タオルで弦についた松脂を拭き取ると思います。
コントラバスの松脂は、太い弦をしっかり鳴らすために、ヴァイオリンの松脂に比べると粘りが強く調整されています。
毛に塗りすぎたりすると弦にこびりついてしまい、タオルで軽く拭き取ったくらいでは落ちないことがあります。
この記事では、弦にこびりついた松脂を簡単に取り除いてしまうストリングクリーナーについてご紹介します。
松脂の塗りすぎ注意
以下の記事で、松脂を塗りすぎると弾きにくくなる理由について書きました。
松脂を塗りすぎると、弾きにくくなるだけでなく、弦にこびりついた状態で固まってしまうことがあります。
特に夏場、気温が高く松脂が柔らかくなっている状態で塗りすぎると、こびりついてしまいます。
一旦こびりついてしまうと、タオルで拭き取ったくらいでは取れなくなってしまうことがあります。
また、松脂の粘り気にタオルの繊維がくっついて、繊維を更に取り込んで、繊維ごと弦にこびりつくこともあります。
弦に松脂がこびりつくと、弦を弾くときにチリチリといったノイズが出てくるようになります。
そして、タオルでゴシゴシこすっても、弦をキーキー言わせながら無理やり拭き取ってもなかなか取れません。
こうなる前に、普段から松脂の塗り過ぎに注意したいところですが、注意していてもこびりつくこともあります。
そんなときに役立つのが、ストリングクリーナーです。
ストリングクリーナー
ストリングクリーナーは、弦にこびりついた松脂や手垢などの汚れをかんたんに取り除くことができます。
また、弦の劣化を防ぎ、長持ちさせる効果もあるそうです。
使い方は簡単です。
柔らかい布にストリングクリーナを少量含ませて、弦にこびりついた松脂を拭き取ります。
しつこいこびりつきは一回では取れないかもしれませんが、何回こすっているうちに、松脂が取れて弦がすべすべになってきます。
私が使っているストリングクリーナーは、次のものです。
もう一つよく使われているもの。
実際に使ってみる
次の写真は、先日自分の楽器にこびりついた松脂です。
弦の巻線の溝にも入りこんで巻線が見えなくなっています。
タオルにストリングクリーナーを少量付けて拭き取ります。
こびりついた松脂がガンコで一度では取れなかったので、何度かクリーナーを付けたタオルでこすっていると、だんだん引っかかりがなくなってきれいに松脂を取り除くことができました。
弦がすべすべになって、巻線の溝もしっかり見えるようになりました。
チリチリといったノイズもなくなり、弦がきれいに響くようになりました。
まとめ
この記事では、弦にこびりついた松脂を簡単に取り除いてしまうストリングクリーナーについてご紹介しました。
弦に松脂がこびりつくと、実際の音にも影響がでます。
まず、松脂を塗りすぎないことが大切です。
しかし、気をつけていても、特に夏場はこびりついたりすることがあります。
そんなときは、ストリングクリーナーで拭き取って、すべすべの弦の状態に戻しましょう。
以下のストリングクリーナーが、私が使っているおすすめのクリーナーです。