松脂を塗りすぎると弾きにくくなる理由とは?

松脂と弓

コントラバスを弾くとき、弓の毛に松脂を塗ります。

その量、頻度は、1週間に一度程度しか塗らない人から、練習のたびに3回も4回も塗りまくる人まで様々です。

松脂の適量は人によって少しずつ違っています。

ただ、松脂の塗り過ぎはおすすめできません。

この記事では、松脂を塗りすぎるとどうなるか、また、適量はどのくらいかをご紹介します。

音の鳴る仕組み

以前、次のような記事を書きました。

吹奏楽やオーケストラでコントラバスを弾いていると、大きな音を求められることがあります。 いくら頑張って弾いても音量が大きくならない、と悩んだことはありませんか? この記事では、力みすぎると音量が大きくならない理由と力まなくても大きな音を出せる方法をご紹介します。

その記事の中で、音の鳴る仕組みについて書きました。

弦は、毛のキューティクルと松脂の相乗効果で毛に引っかかります。

松脂も音に深く関係しているので、ここでもう一度ご紹介しておきます。

  1. 弦が毛に引っかかる
  2. 毛によって弦が横方向に引っ張られる
  3. 引っ張られた弦が毛の引っかかりの限界になる
  4. 毛から弦が滑って、反対の横方向に振動する ←この時音が出る

1~4が弾いている間繰り返されます。

松脂を塗りすぎるとどうなるか

コントラバスの松脂には、粉っぽ松脂と粘っこい松脂があります。

粘っこい松脂は、引っかかりを良くするための鉱物性の油や混ぜ物の量が多くなっています。

松脂のタイプによって、松脂を塗りすぎるとどうなるかをご紹介します。

粉っぽい系の松脂

粉っぽい松脂を塗りすぎると、毛についた松脂の粉の上にさらに松脂の粉が層になってくっつきます。

その結果、弦と毛の間に松脂の層が複数はさまることになります。

この状態で弾くと、毛のキューティクルの効果は効率的に発揮することができなくなります。

そのため、松脂の上で松脂が滑ることになり、塗れば塗るほど毛が滑るようになってしまいます。

粘っこい系の松脂

粘っこい松脂を塗りすぎると、毛についた松脂が毛全体について、毛を松脂でコーティングしてしまいます。

引っかかりは良くなるかもしれません。

しかし、松脂の引っかかりに頼ってしまうことになり、発音をコントロールするのが難しくなります。

たいていの場合、発音が遅くなる傾向にあります。

また、弦が振動したいのに、松脂の粘着力が弦をとらえて、弦の自然な振動を妨げてしまうことにもなります。

松脂によっては、ぬるっとした感覚になり、引っかからなくなる物もあります。

粘っこい系の松脂が毛をコーティングした状態で夏を迎えると、練習していない間に松脂がとけ、毛に松脂のつぶつぶがついてしまうことがあります。

この状態になってしまうと、松脂を塗るとつぶつぶが大きくなって行きます。

タオルで拭くわけにもいかないので、なくなるまで松脂を塗らずに練習することになり、自然に取れるまで辛い思いをすることになります。

松脂の適量とは?

松脂は2回程度にしておくとちょうどよいと思います。

できるだけ、弓の毛全体にうっすら均一につくように塗ったほうが弾きやすくなります。

偏っていると、引っかかり具合が場所によって変わってしまうので、弾きにくくなります。

弓元と弓先だけを何度も塗る人を見たことがありますが、これは弓元と弓先のさらに使いにくくしているように思えます。

まとめ

いかがでしたか?

この記事では、松脂を塗りすぎるとどうなるか、また、その適量についてご紹介してきました。

一度松脂を塗り過ぎると、松脂を取り除くには弦を弾くしかありません。

松脂は、2回程度、弓の毛全体にうっすら均一に塗るようにしましょう!

また、人によって弾きやすいと思う量や頻度が少しずつ違います。

自分のベストな量、頻度を見つけてみましょう。

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