コントラバスの弓の毛替えは、どのくらいの頻度でしていますか?
毛替えは、一般的に年に1回か2回程度とされています。
価格は、工房によって違いますが、8,000円~10,000円くらいのところが多いでしょうか。
私もだいたいそのくらいの間隔で、毛のかかりが悪くなったなと感じたタイミングで毛替えをしています。
毛の種類
弓の毛には、白毛、茶毛、黒毛があるのはご存じの方も多いと思います。
最近では、カラーの毛もあるようですが、あまり張っている方は見かけません。
一般的に、白毛より黒毛のほうがキューティクルが粗いので、引っかかりがよく、音量も大きい傾向があります。
茶毛は、白毛と黒毛の中間的な存在です。
私もこれまで、白毛にしたり、黒毛にしたり、工房の方とお話をしてその時の在庫の中から決めています。
さて、それでは3つのこだわりポイントをご紹介していきます。
こだわりポイント1
毛替えのとき、毛の産地を指定できるのを知っていますか?
産地によって、キューティクルや、太さに違いがあり、引っかかりや、音量、小さい音の弾きやすさが変わってきます。
同じ産地でも、時期によって長さや質の違いもあります。
値段も違います。
もし毛替えをする工房の方と直接お話しできるなら、その時の在庫を確認して毛替えをお願いするといいと思います。
私が今張っているのは、モンゴル産の黒毛です。
モンゴル産
同じモンゴル産でも、内モンゴルと外モンゴルで毛の質が違うそうです。
内モンゴルは短めのものと長めのものがあり、外モンゴルは内モンゴルの毛より長いそうです。
毛は毛先ほど細くなるので、毛が短いと切れやすいかもしれません。
長いものほど、繊細さと引っ掛かりのバランスがよくなります。
値段は、他の産地と比べて安めです。
カナダ産
モンゴル産の毛に比べ、少し太くさらさらしていることが多いようです。
さらさらしていることで、繊細でまろやかな音色も表現でき、太いことで引っ掛かりも良く、音量も大きくなります。
値段は、モンゴル産とイタリア産の間くらいです。
イタリア産
他の産地の毛に比べ、太いことが多いようです。
毛が太くなると、キューティクルも荒くなり、引っ掛かりも良くなります。
音量も大きくなります。
逆に、繊細さ、しなやかさは少し落ちるかもしれません。
値段は、他の産地の毛と比べて一番高くなります。
こだわりポイント2
毛には、漂白しているものとそうでないものがあります。
毛を漂白すると、白く綺麗になりますが、毛が細くなり切れやすくなります。
毛が細くなると、引っかかりも悪くなりますが、小さい音は弾きやすくなります。
個人的には、無漂白の方が弾いた感じ、弾きやすいと思いました。
こだわりポイント3
毛の量と張り方も細かく指定することができます。
毛の量
毛の量は多めにすると、音量は大きくなります。反面、発音が重くなります。
逆に、少なめにすると、反応がよくなりますが、音量は落ちます。
私は、毛の量は多くも少なくもなく適量にしています。
張り方
弓の毛の中央よりも両サイドの毛を多く張ったり、全体が均一になるように張ることができます。
私は、毛の量を増やすと全体的に発音が重くなるので、両サイドの毛を多くしています。
まとめ
毛替えの時に、指定できるこだわりポイント
- 毛の産地を指定することができる
- モンゴル産
- カナダ産
- イタリア産
- 無漂白の毛を指定できる
- 毛の量と張り方を指定できる
できれば工房の方とお話をして、その時の在庫の毛質を確認して毛替えをお願いするといいでしょう。
どの毛、どの張り方が一番いいというわけではなく、自分が弾きやすいかどうかです。
ぜひ、毛替えのときに指定してみて、自分にあう毛、張り方を探してみてください!