私はコントラバスを始めてからずっと立奏をしていました。
しかし、今は座奏でコントラバスを弾いています。
コントラバスの座奏にはバスイスが欠かせません。
しかし、コンサートホールにあるバスイスは大きく手軽に持ち運ぶことができません。
この記事では、コントラバスの演奏に使える、手軽に持ち運べて、価格も手頃なおすすめのバスイスについてご紹介します。
私が座奏に変えた理由
私が座奏に変えた理由は、今弾いている楽器に買い替えたとき、それまでの楽器に比べて大きさが小さくなったためです。
立って弾くにはエンドピンを30センチ以上出さなくてはいけません。
そうなると演奏中にエンドピンがたわんで楽器が不安定になって演奏不能な感じになってしまいました。
座奏だとエンドピンを長く出す必要がなく、楽器も小さいので自分のリーチも問題ないということで座奏に変えました。
さまざまなバスイス
コントラバスの座奏にはバスイスが欠かせません。
そこでバスイスを探す必要があるわけですが、コンサートホールにあるようなバスイスは重く、気軽に持ち運びはできません。
さらに、コントラバス専用のイスは価格も高いので、さあ買おうかとはなかなかなりません。

そうなると、パーカッション用のイスや、ギター用のイス、カウンターチェアーなどを流用することになります。
私が求める条件として、
- オーケストラの練習で持ち運びができること
- 自分の体格にあわせて高さの調整ができること
- 価格もそれほど高くないイス
ということで、バスイスを探しました。
そこで見つけたのが、イタリアのベスペコというメーカーが出していたイスです。

ずっと気に入って使っていたこのイスですが、残念ながらすでに生産停止となり今は購入することができません。
私のイスも少しくたびれてきたということで、別のイスを探しました。
そしてこれは!というイスをついに見つけました。
おすすめのバスイス
1年くらい前から目をつけていたイスが、下の写真のイスです。
K&Mというドイツのメーカーのイスです。
サウンドハウスというショッピングサイトでは、値段も税込で ¥15,984 とそんなに高くありません。

今まで使っていたイスと比較すると次の写真のような感じです。
左が以前のイスで、右がK&Mのイスです。

このイスの紹介動画が下の動画になります。
このイス、私の探している条件にはあっていたのですが、少し座面の形が変わっています。
私がこれまで使っていたイス、そして、コンサートホールで使ったことのあるイスはすべて座面が円形でした。
それがこのイスの座面は自転車のサドルに似た形になっています。
この座面がいいのかどうかでずっと迷っていました。
最近、コントラバスの合宿に参加することがあり、あるプロのコントラバス奏者の方がこのイスを持参されていて、実際に座らせていただくことができました。
その方とお話する中で、次の他のイスにはない、2つのいいところを教えていただきました。
- 座面がサドル型
- 座面を前傾にできる
私も実際に座ってみて、たしかにそのとおりと納得することができました。
サドル型座面のいいところ
このイス、座って演奏の構えをしたときにとても座り心地がいいんです。
その理由は、円形の座面だと座ったときに、太ももの付け根が座面の角にあたって圧迫されます。
このバスイスは座面がサドル型のため、足が圧迫されず、右足、左足ともにすごく楽なんです。
座面を前傾にできるといいところ
このイス、上の動画の中にも説明がありましたが、座面を前傾にすることができます。
座面を前傾にすることで演奏中の姿勢がよくなるんです。
座面が平らだと座ったときに、背中が猫背になりがちになります。
猫背になると、体重が後ろにかかり体重が乗せにくくなるため、音量が小さくなったり、G線が遠く弾きづらくなってしまいます。
しかし、骨盤の角度が変わることで、背筋が伸び、弦に体重が乗せやすくなり演奏しやすくります。
まとめ
今日ご紹介したイスは少し座面の形が変わっていますが、コントラバスを座奏におすすめのバスイスです。
次の2点は他のバスイスにはない、このバスイスだけのメリットです。
- 座面がサドル型なので、足が圧迫されず、右足、左足ともにすごく楽になる
- 座面を前傾にできるので、演奏中の姿勢がよくなり、楽器に体重をのせやすい
バスイスにしては、価格も購入しやすい価格になっています。

座面が円形のタイプもあります。

バスイスをお探しの方、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。
また、立奏と座奏、一体どちらがいいのか?
迷っている方は、次の記事を参考にしてみてください。