コントラバスでフレーズを弾いて、その音程を確認するとき、チューナーを使うと思います。
しかし、ある程度速いフレーズになるとチューナーは音に反応できなくなります。
そんなとき、どうしていますか?
この記事では、速いテンポのフレーズで音程を確認する方法をご紹介します。
テンポを落として音程確認
おそらく、ほとんどの人はチューナーが音に反応しやすいテンポまで落として音程を確認していると思います。
この方法は間違っていません。
テンポを落とした状態で音程があっていなければ、本来のテンポで弾いてもあうはずがないですよね。
たとえば、次のような楽譜があったとします。
フレーズの音程を正確にするためのファーストステップは、1つの音が2分音符くらいの長さになるようにメトロノームのテンポを落として練習します。
テンポを落としても音程があっていない場合は、次のような記事が参考になります。
さて、テンポを落とした状態で音程が合うようになったとき、これで本来のテンポでも音程はあうでしょうか?
実際に弾いてみるとわかると思いますが、まだまだこの状態では不安定です。
テンポを少しずつ上げて音程確認
フレーズの音程を正確にするためのセカンドステップは、テンポを少しずつ上げて練習します。
少し上げて、何回か弾いてみてあっていることを確認していきます。
何回か弾いてあっていたら、少しずつテンポを上げていきますが、何か合格の基準を作っておくといいと思います。
チューナーが音に反応する間は、この練習方法で少しずつテンポを上げていきます。
確認したい音を伸ばして音程確認
さて、テンポが速くなってくると、だんだんチューナーが反応しにくくなってきます。
チューナーの針が安定する前に、次の音が鳴ってしまうためです。
こんなとき、これ以上の練習をあきらめて、できたことにして本来のテンポで弾いてしまっていませんか?
チューナーが使えないからといって、自分の耳だけをたよりに弾いていませんか?
まだ、チューナーを使って音程を確認する方法があります。
やり方は簡単です。
音程を確認したい音まで弾いて、音程を確認したい音を伸ばすだけです。
上の楽譜で、ドの音の音程を確認したいときは、次のように、ドの音の前まではメトロノーム通りに弾き、ドの音に来たらその音を伸ばします。
シの音の音程を確認したいときは、次のような楽譜にしてシの音を伸ばします。
同じように、レの音の音程を伸ばして音程を確認。
特にシフティングや、移弦があるときは、音程をしっかり確認します。
だんだんテンポが速くなってくると、ゆっくりのときと筋肉の使い方が変わってきます。
この練習は、速いテンポでも確実に狙った位置に移動できるようにするための練習になります。
もしどうしても狙った音程に当たらないということになれば、少しテンポを落として動きを確認すると正しい音程が取れるようになります。
まとめ
この記事では、速いテンポのフレーズで音程を確認する方法をご紹介しました。
速いテンポのフレーズでも、次の3つの手順で音程を確認していくと音程が安定してきます。
- テンポを落として音程確認
- テンポを少しずつ上げて音程確認
- 確認したい音を伸ばして音程確認
1日目より、2日目、2日目より3日目とだんだん正確になり、自分の合格の基準をクリアするまでの時間も早くなっていきます。
ぜひ、参考にしてみてください!