コントラバスで新しい曲を練習するとき、まずどんなフィンガリングでとるかを考えると思います。
ここで安易にフィンガリングを決めてしまっては、すごく難しいフィンガリングを選んでしまう場合があります。
それでは、なかなか弾けるようになりません。
この記事では、いいフィンガリングを見つけられるようになるために、やっておきたいことをご紹介します。
いいフィンガリングを見つけるために
いいフィンガリングは、シンプルで無駄がありません。
みていても、あまりバタバタせず、簡単に弾いているように見えます。
しかし、いいフィンガリングを思いつくのはそう簡単ではありません。
いろんなフィンガリングが考えられます。
たとえば、1(人差し指)、2(中指)でとったほうがいいのか、それとも、2(中指)、4(小指)でとったほうがいいのか。
また、移弦した方がいいのか、シフティングした方がいいのか。
私もレッスンに新しい曲を持っていくときは、何パターンもフィンガリングを考えます。
そしてその中から、一番効率よく右手も左手も極端に難しくなく、音楽的に不自然にならないフィンガリングを選択して練習していきます。
また、常にもっといいフィンガリングがないかを考えていると、練習中にもっといいフィンガリングを発見することもあります。
しかし、それでも自分ではまったく思いつけなかった目からウロコなフィンガリングを、レッスンで教えていただくことも多くあります。
フィンガリングを何パターンも考えるクセをつけておくことで、レッスンに通い始めた頃に比べるとOKをもらえる場合も増えてきました。
フィンガリング・ポジション・チャート(運指表)
指板上のどこにどの音程があるかを頭のなかに入れておかなければ、いいフィンガリングは思いつきません。
コントラバスを始めて間もない初心者の方は、どこにどの音があるのかまったくわからないと思います。
コントラバス用のオーケストラや吹奏楽でよく出てくるポジションのフィンガリング・ポジション・チャートを作ってみました。
いつでも頭の中で思い出せるようにしておきましょう。
特に、A線、D線の2と3の中間ポジションあたりの音がしっかり頭に入っていると、フィンガリングの選択肢が広がると思います。
下に、PDFにしたものも用意しています。
自由にダウンロードしてご利用ください。
まとめ
フレーズのフィンガリングを考えるとき、やっておきたいことは、
- どの指を使うのが効率的か
- 移弦するのとシフティングするので、どちらが効率的か
- 音楽的に不自然にならないか
- 必ず3パターンくらい考える
- 常にもっと弾きやすいフィンガリングがないかを考える
何パターンも考えるクセをつけておくと、選択肢が少しずつ増えてきます。
すると、新しいフレーズのフィンガリングを考えるときに、
「前やったパターンが使えるかも!」
と、いいフィンガリングを思いつくのも早くなります。
以下は、コントラバス用運指表です。
Contrabass Fingering Position Chart | |
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Version | バージョン 1.0.0 |
File Size | 25.47 KB |
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まだ頭のなかに、どこでどの音が出るかが入っていない方は、印刷して眺めてみると頭に入りやすいと思います。
ぜひ、ダウンロードしてみてください!
ドイツ語の運指表については、以下の記事でダウンロードすることができます。