コントラバスの弓には、ジャーマンスタイルとフレンチスタイルがあります。
私が持っている弓はジャーマンスタイルです。
弓の持ち方は、親指で腕の重さを弓に伝える持ち方をしています。
日本では、私と同じような弓の持ち方をしている方も多いと思います。
この記事では、親指を痛めやすい弓の持ち方と傷めにくくする方法についてご紹介します。
親指を痛めやすい弓の持ち方
ジャーマンスタイルの弓の持ち方には、親指の付け根の関節を痛めやすい持ち方があります。
指の付け根の関節は、手を握ったときに曲がる方向と、その逆に反る方向にも少し曲がります。
この関節が反った状態で力をかけると、関節に無理がかかり指を痛めやすくなります。
親指で腕の重さを弓に伝える場合、次の写真のように、親指の付け根の関節が反ってしまう持ち方が関節を痛めやすい持ち方です。
大きな音を出そうとして、腕の重さをかければかけるほど、親指の関節に負担がかかってしまいます。
親指を傷めにくい弓の持ち方
関節を痛めないようにするには、親指の付け根の関節を弓の竿に乗せておきます。
こうすることで、力のかかる方向が関節が反る方向ではなくなり、関節を痛めにくくすることができます。
親指と人差し指の間に竿をしっかりくっつけておくと、親指の付け根の関節を弓に乗せやすくなります。
逆に、ここが離れていると、親指が弓に対して横から当たることになるので、関節に無理がかかりやすくなります。
まとめ
この記事では、親指を痛めやすい弓の持ち方と傷めにくくする方法についてご紹介しました。
親指を痛めやすい持ち方は、親指の付け根が反るような持ち方です。
親指と人差し指の間に竿をしっかりくっつけておくと、親指の付け根が竿に乗りやすくなり、関節を痛めにくくなります。
右手の親指は、コントラバスを弓で弾くときにとても大切な関節です。
腱鞘炎になってしまうと、日々の練習を続けながら治していくのは大変です。
ひどくなると練習を一定期間休まなければいけないことにもなりかねません。
もし、いま、リスクの高い持ち方をしたら、特に痛みはないからと言っても、痛みが出だしてからでは遅いので、できるだけ早めに持ち方を修正しておくことをおすすめします。
また、親指以外にも、コントラバスを弾くとき、体のどんな関節もピンと突っ張ったり、反ることはありません。
関節は外側に丸く柔軟な状態になることを意識して弾いてみてください。