コントラバスに限った話ではありませんが、曲を弾きはじめるときに何を意識していますか?
曲を弾き始める前に、次の3つのポイントは絶対おさえておきたいところです。
- 何調の曲なのか
- 何拍子の曲なのか
- テンポはどのくらいか
拍子とテンポは楽譜に書いてあるのですぐイメージできると思います。
しかし、調性は楽譜に付いている調号から求める必要があります。
私の場合、音楽の授業で習ったことがあるはずですが、全く覚えていませんでした。
コントラバスを始めてから、求め方を教えてもらって覚えました。
求め方はとても簡単で、なぜ授業で教わったときに覚えられなかったのか、今でも不思議です。
♯と♭の付き方
♯と♭のつき方には、決まりがあります。
#は、最初に「ファ」の音につきます。
それ以降、五度ずつ上の音についていきます。
♭は、最初に「シ」の音につきます。
それ以降、五度ずつ下の音についていきます。
その結果、以下のようになります。
#→
ファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ
←♭
♭のつく順番は、♯のつく順番の逆になっています。
この順番を、呪文のように暗記してください。
例えば、♯が2つの場合、「ファ」「ド」の音につくことになります。
調性の求め方
♯系の調性
♯系の場合、一番右についている♯の半音上の音が主音になります。
例えば、♯が3つの場合、「ファ」「ド」「ソ」の音につきます。
一番右の♯は「ソ」なので、「ソ♯」の半音上の音「ラ」が主音になります。
なので、調性はA dur(イ長調、A major)になります。
♭系の調性
♭系の場合、右から2つ目の♭が主音になります。
ただ、♭が1つの時は例外的に、F dur(ヘ長調、F major)とそのままおぼえておいてください。
例えば、♭が3つの場合、「シ」「ミ」「ラ」の音につきます。
右から2つ目の♭は「ミ」なので、「ミ♭」が主音になります。
なので、調性は、Es dur(変ホ長調、E♭ major)になります。
あと、ここで忘れてはいけないのが、調性には、長調と短調があることです。
短調の求め方
長調がわかったら、短調は簡単に求められます。
長調の主音から半音3つ下の音が短調の主音になります。
例えば、#が3つの場合、上の求め方から、長調は「ラ」の音が主音になります。
短調の場合は、「ラ]の音の半音3つ下の音「ファ♯」が主音になります。
なので、fis moll(嬰ヘ短調、F♯ minor)になります。
まとめ
♯、♭のつく順番は
- ♯は、ファドソレラミシ
- ♭は、シミラレソドファ
調性は、
- ♯の場合、一番右に付いている♯の半音上の音が、長調の主音
- ♭の場合、右から2番目に付いている♭の音が、長調の主音
- ♭1つの場合は、「ファ」の音が、長調の主音
- 長調の主音の半音3つ下の音が、短調の主音
以上の6つを覚えておけば、いつでも何調かわかります。
曲を弾く前に、その曲の音階を全音符、2分音符、4分音符でそれぞれ弾いてみてください。
頭に調性のイメージをインプットできるのでおすすめです。
音階の練習で、特に忘れがちな短音階については、以下の記事を参考にしてみてください。