新しい曲を練習するとき、フレージングを考えながら、ボーイングを付けます。
このフレーズのこの音は、ダウンで弾くのか、アップで弾くのか、前後のつながりを考えながら決めていきます。
合奏の練習を始める前にボーイングを付けておかないと、初回の練習がボーイングを合わせるだけの練習になってしまいます。
特に、コントラバス何本かで弾く場合、コントラバスパート内で弓がぶつかったりして、混乱を招きます。
ボーイングを付けるとき、これまでの経験やレッスンで教わったことなどから、どうするかを考えると思います。
あまり曲を弾いた経験がない場合、ボーイングをどう付けていいかわからない方も多いのではないでしょうか。
おすすめのサイト
最近、すばらしいサイトを見つけたのでご紹介します。
このサイトは、ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic)が所有している資料を公開した「デジタル・アーカイブ」です。
ニューヨーク・フィルは、アメリカのニューヨークにある、世界的に有名なプロオーケストラです。
レナード・バーンスタインが書き込んだスコアや、当時コントラバスの首席だったユージン・レヴィンソンが書き込んだパート譜が無料で公開されています。
使い方
英語のサイトなので、検索の方法を少し説明しておきます。
ニューヨーク・フィルの「デジタル・アーカイブ」を開くと、下のようなページが表示されます。
赤い丸をつけたところに、作曲者名(ここでは、「Beethoven」と入力しています。)入力します。
次に、パート譜を検索する場合は、「Parts」、スコアを検索する場合は、「Scores」を選択します。
そして、「SEARCH」ボタンを押します。
しばらくすると、検索結果が表示されます。
結果には、コントラバス以外のパートも表示されます。
コントラバスだけを表示する場合は、「Instrument」から、「Double Bass」を選択します。
コントラバスのパート譜だけが表示された中から、例として、ベートーヴェンの第9を選んでみました。
実際のパート譜を見るには、「View Part」を選択します。
右下の矢印でページを前後することができます。
まとめ
パート譜には、ボーイング以外にも、ダイナミクスや、テンポなどの書き込みもあります。
そして、指揮者の解釈によって、それらは変わってきます。
「こういうフレーズを弾くときは、こんなボーイングをつけるのかぁ」なんて発見もあります。
また、やったことがある曲でも、「こういう解釈もあるなぁ」なんて発見もあると思います。
自分の選択肢を広げる参考になると思うので、ぜひ、いろんな曲を探してチェックしてみてください。