コントラバスには、G線、D線、A線、E線の4本の弦があります。
開放弦の音で伸ばしているとき、その音にビブラートをかけたいと思ったことはありませんか?
Gの音ならば、隣のD線で押さえてだすことができるので、D線で弾いてビブラートをかけることも多くあります。
DやAの音も同様に一つ低い弦で取ることができます。
ただEの音は、E線より低い弦がないので、E線の開放弦以外では出すことができません。
では、Eの音にはビブラートがかけられないのかというと、実はビブラートをかける方法があります。
この記事では、開放弦にビブラートをかける裏技をご紹介します。
開放弦の音にビブラートをかける裏技
開放弦の音にビブラートってかける方法は、やることは簡単です。
別の弦でその音のオクターブ上の音を押さえてビブラートをかけるだけです。
弾いていない弦を押さえてビブラートなんてかかるのかと思うかもしれません。
試しに、E線の開放弦を弾いているときに、D線またはA線でオクターブ上のEの音を押さえて見てください。
Eの音を押さえた弦が勝手に振動します。
音には倍音というものが含まれています。
弾いている音のオクターブ上の音はこの倍音の一つに当たります。
そのため、押さえるだけで勝手に弦が振動して鳴ってくれます。
弦が振動してくれれば、ビブラートはかかります。
弾いている開放弦にはビブラートはかかりませんが、倍音の方にビブラートがかかるので、開放弦にもビブラートがかかったように聞こえます。
まとめ
開放弦を弾きながらビブラートをかける方法は
- 弾いている開放弦の音のオクターブ上の音を別の弦で押さえて、その音にビブラートをかける
この記事ではE線についてご紹介しましたが、当然A線やD線でも可能です。
A線の開放弦は利用できるタイミングがあると思います。
チャンスがあれば、つかってみてください!
また、弦をおさえてかけるビブラートについては、以下の記事を参考にしてみてください。