難しいフレーズの途中で止まってしまう経験をしたことがありませんか?
私もレッスンやオーケストラでいろいろな曲を弾きますが、どの曲を弾いてもこんがらがって止まってしまうところが出てきます。
うまく弾けるようになるために、早く原因を突き止める必要がありますが、原因がなにか、なかなか分からないのではないでしょうか?
やみくもに繰り返しフレーズを弾いても時間だけが過ぎていってしまいます。
早く見つける方法
実は、早く原因を見つけ出す目のつけどころがあるんです。
では、4つの項目に分けて順に説明していきます。
- 目のつけどころ
- 原因調査
- 反復練習
- 確認
1.目のつけどころ
まずは、つまづいた場所を絞り込みます。
少したとえ話をします。
たぶん、今この記事を読んでいる方も、おそらく何かにつまずいてコケたことがありますよね?
コケたとき、原因はコケたところやそれより後ろには絶対ありません。
必ず、コケたところの前につまずいた原因があります。
また、コケたところよりずっと前にもありません。
石につまずいて10m先でコケるなんてことはありませんよね。
歩いていると、1m、走っていると2mくらいでしょうか。
これを楽譜で考えると、多くの場合、止まった場所の直前から最大1小節くらいの間につまずいた場所が見つかります。
2.場所が決まったら原因調査
調べる場所が決まったら、次は実際の原因を調べましょう。
止まった場所の2小節くらい前から、テンポを落としてゆっくり弾いてみてください。
特に止まった場所の1小節前からは、注意深く右手と左手を観察していきます。
きっと何か発見があると思います。
なかなか見つからなければ、少しだけテンポを上げてみると発見があるかもしれません。
次のことをチェックしてください。
- シフティングや移弦のあと、右手の形が崩れていないか
- 右手と左手のタイミングがあっていない
- 移弦のあと、右手の肘の位置があっていない
- 弓を使う量が多すぎる
この他にもいろいろな原因がありますが、うまく弾けているところとの違いを見つけ出してください。
3.原因がわかったら反復練習
見つかった問題のところを集中的に反復練習しましょう。
4.確認
つまずく原因を取り除くことができたら、もう一度フレーズを弾いてみてください。
もし、まだ問題がありそうなら2.に戻って2~4の手順を繰り返してみてください。
きっと、前よりもうまく弾けるようになっているはずです。