吹奏楽やオーケストラのコントラバスでよく使うポジションは、ハーフポジション~第7ポジションまでの12個あります。
ポジションの練習を始めたばかりのころは、ポジションの位置を目で見て確認したり、ポジションマークをつけて確認しながら弾いている人が多いと思います。
最初のうちはこれでもいいのですが、曲に集中するためにはいつまでもポジションマークを見ていられません。
目で見みないでポジションを取るためには、それぞれのポジションのイメージを頭に入れておく必要があります。
しかし、普通に練習していてもなかなか頭に入ってきませんし、体も覚えてくれません。
この記事では、ポジションのイメージを頭に入れて、体で正しいポジションの位置を覚える練習をご紹介します。
イメージがなかなか頭に入ってこない理由
イメージを頭にいれるのを邪魔するものがあります。
それは視覚です。
ポジションを目で見ていると、目から入った情報で位置を調整してしまいます。
これがクセになると、ずっと指板を見ながら弾いてしまい、頭や体に覚えることができません。
頭にイメージを入れる練習
練習方法は、簡単です。
視覚を使わないようにします。
- 押さえたいポジションを構えます。このときは目で見てポジションを取ります。
- チューナーで音程があっているか確認します。
- 目を閉じて、ポジションを押さえているときの肩、肘、手首、手の形を頭にイメージします。
- 目を閉じたまま、左手をいったんおろします。
- 目を閉じたまま、3で頭に入れたイメージの場所に、左手を戻します。
- 目を開けて、チューナーで音程のズレを確認します。
6で音程がずれていたら、どれくらいずれているのかを確認して修正します。
そして、また3~6を繰り返します。
連続で音程が合うようになってきたら、目を開けたまま指板を見ずに3~6を繰り返します。
これで連続で音程が合うようになれば、かなりイメージが頭に入っています。
次にひとつ前後のポジションでも同じように確認します。
前後のポジションができたら、今度は、同じことをポジション移動で行います。
移動前のポジションのイメージから、移動後のポジションのイメージに、上の手順と同じように繰り返します。
これを繰り返していくと、どのポジションでもイメージ通りに体が動くようになり、指板を見る必要がなくなります。
まとめ
視覚を強制的にカットすることで、頭にイメージが入ってきやすくなります。
頭にしっかりポジションのイメージが入っていると、体は自然とそのイメージにしたがって動いてくれます。
ポジションマークから卒業して、音楽をどう表現するかに意識を向けていきましょう!