コントラバスで曲を練習していると、曲の中にかならずいくつか指が回らないフレーズが出てきます。
当然私も新しい曲をさらい始めたときはうまく弾けないフレーズが出てきます。
あなたもそういう経験をしたことはありませんか?
この記事では、指が回らないと悩んでいる人にありがちな2つの原因についてご紹介します。
指が回らない2つの原因とは?
指がなめらかに動かなくなる原因には大きく分けて2つあります。
- 身体的な原因
- 心理的な原因
どちらに原因があるかで注意する点も変わってきます。
では、順に見ていきます。
身体的な原因
指が回らないフレーズのテンポより速い動きができないかというとそんなことはないですよね。
コントラバスでは指が回らないかもしれませんが、たとえば、そのフレーズのテンポより速くスマホをタップすることはできると思います。
コントラバスで指が回らない原因は、指よりももっと体の中心に近い部分、たとえば、首、肩、腕などに力が入っていることが考えられます。
力が入っていると、すべての動きがぎこちなく、遅くなってしまいます。
たとえば、首や腕に力を入れた状態と、力を抜いた状態で、スマホをタップするスピードと手の動きの滑らかさを比べてみてください。
どちらがなめらかかつ速いスピードでタップできたでしょうか?
力を抜いた状態のほうが明らかになめらかかつ速いスピードでタップできたと思います。
コントラバスを弾くときも同じで、首や肩に時からが入っていると、指はなめらかな速い動きはできなくなります。
テンポをおとしてゆっくりなテンポで必要最低限の力で押さえることを意識して反復練習すると、少しずつ指が回るようになります。
急にテンポを速くすると力が入りやすくなるので、確認しながら少しずつ上げていくと効果的です。
心理的な原因
指は指だけで自発的に動くことはありません。
頭からこう動きなさいという命令がとどくと動くことができます。
指に命令を出す頭は、同時にたくさんのことをしようとするとパニックをおこして、思考停止します。
わかりやすい言い方にすると、「頭が真っ白になる」「頭がフリーズする」とかいう状態です。
演奏中にこの状態になると頭から指を動かす命令が出てこなくなるので、指が回らなくなります。
たとえば、今弾いている音だけに集中していると、次の音に移るときに考えなければいけないことが同時に多数発生し、パニックになります。
思考停止しないためには、準備が大切になります。
実際に演奏する前に頭の中に細かい音符のイメージができていると、あらかじめ準備ができるのでパニックになりにくくなります。
たとえば実際に楽器を演奏前や演奏中に、次のようなことをやってみると頭にフレーズのイメージができ、頭の中でやらなければいけないことが整理され、パニックを起こしにくくなります。
- 音階で自分の声で歌ってみる
- 右手の動きを頭の中でシミュレーションしてみる
- 左手のポジションと動きを頭の中でシミュレーションしてみる
- 演奏中、弾いているところの少し先を常に考えながら演奏する
テンポをおとしてゆっくりなテンポで頭の中のイメージを意識して反復練習すると、少しずつ指が回るようになります。
急にテンポを速くするとパニックをおこしやすくなるので、確認しながら少しずつ上げていくと効果的です。
まとめ
この記事では、指が回らないと悩んでいる人にありがちな2つの原因についてご紹介しました。
指が回らない原因は、次のことが考えられます。
- 身体的な原因として、首、肩、腕などに不要な力が入っていないか
- テンポをおとしてゆっくりなテンポで必要最低限の力で押さえることを意識して反復練習してみる
- 心理的な原因として、頭はパニックをおこして、思考停止していないか
- 音階で自分の声で歌ってみる
- 右手の動きを頭の中でシミュレーションしてみる
- 左手のポジションと動きを頭の中でシミュレーションしてみる
- 演奏中、弾いているところの少し先を常に考えながら演奏する
指が回らなくて困っているとき、これもう「ムリ」ってあきらめてしまわず、ぜひ、試してみてください。