楽譜作成ソフト 「MuseScore」で楽譜を書いていると、2小節を繰り返す記号を入力したくなるときがありませんか?
しかし、残念ながら「MuseScore」は、正式にはこの記号に対応していません。
とは言うものの、実は入力する方法があります。
この記事では、2小節を繰り返す記号を入力する方法をご紹介します。
直前の1小節を繰り返す記号
直前の1小節を繰り返す記号は、「反復記号」パレットにあります。
この記号を入力する方法は2つあります。
- パレット上の記号をドラッグし、入力した小節の上でドロップする
- 入力したい小節を選択し、パレット上の記号をダブルクリックする
これで、反復記号が入力できます。
では、2小節を繰り返すときはどうでしょうか。
直前の2小節を繰り返す記号を入力する方法
冒頭にも書きましたが、残念ながら正式にはこの記号に対応していません。
ただ、記号(文字)としては、搭載されています。
マスターパレット
「MuseScore」には、「マスターパレット」という機能があります。
クリックすると、下のようなパレットが表示されます。
このパレットでは、入力できるすべての記号を一覧できます。
そして、そのパレットから楽譜に記号を入力することができます。
2小節を繰り返す記号の見つけ方
実は、このマスターパレットの中に、あります。
マスターパレットの、左のリストから「記号」を選択します。
右上に、検索フィールドが表示されます。
このフィールドに、「Repeat」と入力します。
すると、反復記号が絞り込まれて表示されます。
その中の、下の図で赤く丸をした記号が2小節を繰り返す記号です。
入力方法は、上に書いた1小節を繰り返す記号と同じです。
入力したあとの一手間
さて、記号を入力すると、ちょっと変なことになっています。
反復記号と、休符が重なってしまいました。
これは、正式対応ではないので、記号がテキストとして入力されているためです。
そこで、一手間かけてあげます。
直前の2小節をコピー&ペースト
まず、直前の2小節を選択し、記号を入力した小節にペーストします。
ペーストした小節の音符を非表示にする
つぎに、ペーストした2小節を選択し、右側のインスペクタ内の「非表示にする」ボタンをクリックします。
すると、小節内の音符の色がグレーに変わります。
これは、音符としては入力されていても、印刷やPDF出力したときに、表示されないという意味です。
しかし、再生するときはその音符が再生されます。
反復記号を入力
グレー表示に変わった音符を選択して、反復記号を入力します。
入力すると、上でも書いたように、音符と反復表示が重なった状態で入力されます。
反復記号を2小節の間に移動
最後に、反復記号をマウスで、2小節の間の中央に移動します。
これで、再生、印刷やPDFエクスポートに対応した、2小節を繰り返す記号の入力が完成しました。
楽譜をPDFに出力すると、下の画像のようになります。
まとめ
この記事では、2小節を繰り返す反復記号を入力する方法をご紹介しました。
「MuseScore」は、正式にはこの記号に対応していませんが、一手間かけることで入力することができます。
- 直前の2小節をコピー&ペーストする
- ペーストした2小節の音符を非表示にする
- 「マスターパレット」から反復記号を入力する
- 反復記号を2小節の中央に移動する
ぜひ参考にしてみてください。