楽譜作成ソフト「MuseScore」を使って、楽譜を書き始めるまでをご紹介します。
BottesiniのElegyを例として、最初の数小節を書くところまでを取り上げています。
前回の投稿では、「MuseScore」のダウンロードからインストールまでをご紹介しました。
楽譜の新規作成
「MuseScore」を起動すると、スタートセンターが表示されます。
新しく楽譜を作成するので、「新しいスコアの作成」をクリックします。
新しいスコアを作成するウィザードが開始されます。
例として、楽譜のタイトル、作曲者を入力しました。
「次へ」のボタンをクリックします。
作成する楽譜のテンプレートファイルを選択します。
ここでは、コントラバス用ということで、「楽器を選択してください」をクリックします。
楽器を選択します。
弦楽器から「コントラバス」を選択し、「追加」ボタンをクリックすると、右側に「コントラバス」という譜表が追加されます。
コントラバスの譜表を追加したら「次へ」ボタンをクリックします。
調号を選択します。
Elegyは、調号が付いていないので何もなしを選択しました。
「次へ」ボタンをクリックします。
拍子記号を設定します。
Elegyは12/8と設定しました。
「完了」ボタンをクリックします。
空の楽譜が表示されたと思います。
最後に音部記号を変更します。
これで、楽譜を書き始める準備が完了しました。
音符の入力
いよいよ音符を入力していきます。
音符を入力するには、まずツールバーの「音符入力モード」ボタンをクリックします。
Elegyは3小節目から付点2分音符のGの音から始まるので、ツールバーの「2分音符」ボタンと「付点」ボタンをクリックします。
そして、五線譜上にマウスを移動し、Gの位置でマウスをクリックすると、付点2分音符が五線譜に貼り付きます。
※ もし入力位置を間違えた場合は、以下の方法で修正することができます。
- 「アンドゥ」ボタンで1つ前の操作まで戻る
- 「音符入力モード」ボタンをクリックして音符入力モードを抜け、間違えて入力した音符をドラッグして位置を修正
次の音は8分音符なので、ツールバーから「8分音符」ボタンをクリックします。
そして、五線譜上にマウスを移動し、音の位置をクリックしていきます。
4小節目のDの8分音符の次は8分休符です。
ツールバーの休符ボタンをクリックします。
そして、五線譜上にマウスを移動し、休符の位置をクリックすると8分休符が入力されます。
Dの4分音符の次は、Dにシャープが付いています。
Dの8分音符を入力した後に、ツールバーのシャープボタンをクリックすると、音符にシャープが付きます。
音符の入力はここまでにして、次はタイやスラー、テヌートなどを付け方を説明していきます。
まず、音符入力モードを抜けます。ツールバーの「音符入力モード」ボタンをクリックします。
音符入力モードを抜けると、音符をクリックすると音符を選択することができるようになります。
タイの入力の仕方は、タイを付ける音をクリックして音符を選択します。
次にツールバーの「タイ」ボタンをクリックします。すると、次の音符との間にタイが付きます。
次はスラーです。
スラーを付けたい音をクリックして選択します。
左のパレットから「線」ボタンをクリックして、「スラー」ボタンを表示します。
「スラー]ボタンをダブルクリックすると、選択した音符と次の音符にスラーが付きます。
Elegyの3小節目のスラーは、8分音符3つにかかっています。
そこで、スラーの右端の■をマウスでドラッグして、Eの音まで持って行きます。Eの音が青色に変わったところでドロップすると、DからEまでの8分音符3つにスラーがかかります。
4小節目のタイ、スラーも同様の操作を行います。
次は、テヌートのかけ方です。
テヌートをかけたい音符をクリックして選択します。
左のパレットの「アーティキュレーション」ボタンをクリックして、「テヌート」ボタンを表示します。
「テヌート」ボタンをクリックすると、音符にテヌートが付きます。
以上で、Elegyの4小節目までの入力が完了しました。
まとめ
楽譜の入力は、基本的にマウス操作のみで完了するので、操作はとても簡単です。
音符をどんどん入力していき、後でスラーや装飾記号をつけていくと手早く進むと思います。
まずは是非一度、楽譜を作ってみてください!