コントラバスの弦はバイオリンなどの弦楽器に比べて太いため、なかなか切れることはありません。
中学や高校、大学のオーケストラや吹奏楽部では、張り替えてから何年も経つ弦をそのまま張り続けているコントラバスが多くあります。
中には同じ弦を5年以上も張り続けている楽器もあるのではないでしょうか。
しかし、いくら切れないからといっても、コントラバスの弦にも寿命はあります。
そして、寿命が来ると、張り替える必要があります。
コントラバスの弦の寿命はどのくらいでしょうか?
この記事では、コントラバスの弦の換え時を見分ける3つのサインについてご紹介します。
弦の換え時を知る3つのサイン
コントラバスの弦の寿命は、弦の芯の素材によっても多少異なりますが、およそ1~2年程度です。
1年で交換するのと2年で交換するのでは、費用を長い目で見るとかなり変わってきます。
学校やサークルの楽器であれば、部の予算も関係してくるので、使えるものならできるだけ長く使いたいですよね。
そのために、「この弦はいよいよ限界」というタイミングを見極めたくなると思います。
弦がザラザラしている
人によって、手の汗のかき方が違いますが、手によく汗をかく人は、弦を巻いている金属の劣化が早いようです。
弦にサビが浮いたりして、表面がザラザラしてくる場合があります。
あなたのコントラバスの各弦を指で触ってみてください。
もし弦を巻いている金属が
- ザラザラしている
- デコボコしている
- 何か引っかかりがある
そんな状態だったら、弦の換え時のサインです。
チューニングが合わない
弦が劣化してくると、少しずつ倍音の出方が変わってきます。
フラジオレットで各弦をチューニングしたあと、開放弦の音程をチューナーで調べてみてください。
フラジオレットでしっかり音程を合わせたのに、開放弦の音程が大きくずれている場合、かなり弦の劣化が進んでいます。
こんな状態になると、弦の換え時のサインです。
弦が硬くなった
弦は、コントラバスに張ってから1~2日で一気に伸びます。
そして、一通り伸びると、音質、音程も落ち着いてきます。
伸びたとは言え、弦にはある程度の弾力が残っています。
しかし、1年、2年と長い間張り続けているとその弾力もなくなってきます。
本当に伸び切った状態になると、弦を押さえたときの反発力が強くなり、左手に負担がかかってきます。
以前より弦が硬くなったなと感じたら、弦の換え時のサインです。
まとめ
この記事では、コントラバスの弦の換え時を見分ける3つのサインについてご紹介しました。
- 弦がザラザラしている
- チューニングが合わない
- 弦が硬くなった
上のようなサインに気づいたら、弦の換え時のサインです。
弦の交換を検討しましょう!
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