コントラバスの練習をしていて、正しい音程が取れているのか。
また、左手は正しいポジションの形で取れているのか。
とても気になると思います。
この記事では、左手を見ながら弾くと、正しいフォームで弾けない理由についてご紹介します。
左手を見るクセ
音程が気になるから、ついちゃんとできているかどうか見てしまいます。
見ないようにしていても、気を抜くと顔がそちらに向いています。
このクセ、誰にでもつく可能性があります。
そして、付きやすいクセでもあります。
私も一度直しても、気づくとそうなっていることがあります。
なので、気づいたときに直すようにしています。
なぜ左手を見るといけないのか
では、なぜ左手を見ながら弾くといけないのかということです。
ローポジションを弾いているとき、左手を見ながら弾くとどうなるでしょうか。
顔だけを左手の方に向けることってできません。
顔を左に向けると同時に、首を回転させることになります。
その結果、首に力が入ります。
さらに、肩が少し左に向きます。
この状態で弾くと、色んな所に力が入って正しいフォームで弾くことはできません。
ハイポジションを弾いているとき、左手を見ながら弾くとどうなるでしょうか。
顔を下に向けると、頭を前に出すことになります。
頭を前に出すと、首に力が入ります。
さらに、背中が丸くなります。
この状態で弾くと、色んな所に力が入って正しいフォームで弾くことはできません。
また、左手をずっと見ながら弾くと、視覚を頼りすぎるあまり、耳から入ってくる音や頭の中のイメージに注意を払わなくなります。
そのため、音程のズレが毎回ランダムに違ったりして、むしろ音程が悪くなることもあります。
左手を見るクセを放置すると
このクセをそのままにしておくと、練習だけでなく本番でも見てしまいます。
左手を見るのは、練習だけと思っていてもだめです。
ずっと左手を見ながら弾いてしまいます。
そして、音楽のことは横において、左手が気になるあまり、自分の音程だけに集中するようになります。
これを本番でやってしまうと、どうでしょうか?
演奏を聞いている人に、ずっと下を向いて、左手ばかり見ている人の音楽は届くでしょうか?
当然、届きませんよね。
左手を見るクセの直し方
では、どうすれば顔を左手の方を向けずに、左手のチェックができるでしょうか?
使うのは、姿見鏡です。
鏡越しに、自分のフォームをチェックします。
鏡を使うと、顔の向きを変えたりしなくても自分のフォームを見ることができます。
鏡を通して見ると、不思議と客観的に自分を見ることができます。
左手だけでなく、自分では直接見ることができない部分も見ることができます。
自分が弾いている姿全体を見ることで気づくことも多くあります。
まとめ
この記事では、左手を見ながら弾くと、正しいフォームで弾けない理由についてご紹介しました。
左手を見ながら弾くクセがついてしまうと、正しいフォームで弾くことができないだけでなく、演奏を聞いている人に対して音楽を伝えることもできなくなります。
もしこのクセがついているなと気づいたら、いい音楽を聞いている人に届けられるように、できるだけ早いうちに直しておく必要があります。
一度自分がどうなっているかチェックしてみてはどうでしょうか。
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