コントラバスは大きな楽器です。
そのため発音も、ヴァイオリンなど小さい楽器に比べてとても遅くなります。
合奏でもコントラバスが遅れていると指摘されることも多いのではないでしょうか?
この記事では、コントラバスで発音が遅い人の特徴についてご紹介します。
発音の流れ
音が出るまでの流れは、次のようになっています。
- 弦に毛をのせる
- 弦に重さをかける
- 弓を横に弾き始める
- 弦が毛に引っかかる
- 毛によって弦が横方向に引っ張られる
- 引っ張られた弦が毛の引っかかりの限界になる
- 毛から弦が滑って、反対の横方向に振動する
次の動画を見るとわかりやすいかもしれません。
ヴァイオリンの場合は、楽器が小さいので1~7までに時間はかからず、すぐに音が出ます。
しかし、コントラバスは音域が低く弦が太いので、ヴァイオリンに比べると1~7までに時間がかかります。
発音が遅い人の特徴とは?
発音が遅い人は、2または3の状態な人が多いように思います。
そのため、拍ちょうどには音がでず、指揮者が聞くとコントラバスが遅れて聞こえます。
こういう人は、重さをかけ始めた段階で弾き始めたと思っているので、演奏中は自分の発音が遅れていることに気づきません。
あとで録音を聞いたときに遅れていることに気づきます。
拍どおりに弾き始めたのに、なんで遅れるんだろうと思うことでしょう。
そして、コントラバスは音の立ち上がりが遅いから遅れるんだと考え、音の立ち上がりを良くしようとして、アクセントを付け始めます。
拍どおりに音をだすだけのはずが、どんどん道をそれて違う方向に行ってしまいます。
拍どおりに発音するには?
拍どおりに発音するには、上に書いた1~7で、拍の直前までに6までを準備として終わらせておきます。
拍ちょうどで7の状態になると、拍どおりに発音することができます。
弓の返しのときも同じで、ダウン(または)方向に弾いていて、拍の前に弓を返す準備を済ませておく必要がります。
その準備ができていないと、次の発音が遅れたり、次の音にアクセントが付いたり、前の音の最後で音が抜けたりします。
まとめ
この記事では、コントラバスで発音が遅い人の特徴についてご紹介しました。
拍どおりに発音するためには、発音直前までの準備をしておく必要があります。
準備ができていないと発音が遅れます。
拍ちょうどで自分がどの状態なのかチェックしてみると、自分の発音が遅れているかどうかわかると思います。
ぜひ、一度確認してみてください!