オーケストラや吹奏楽でコントラバスを弾いていると、付点のリズムが良く出てきます。
付点のリズムにはいろんな弓順の選択肢があります。
この記事では、付点のリズムの弾き方と、弓順のバリエーションについてご紹介します。
付点のリズム
付点のリズムと言うと、下のように付点4分音符と8分音符や、付点8分音符と16分音符のようなリズムです。
付点のリズムは、前の音の長さ:次の音の長さが3:1になるようなリズムです。
テンポがゆっくりであれば、特に問題は置きませんが、テンポが少し速くなってくると徐々に問題がでてきます。
どんな問題かというと、音の長さの比が2:1に近づいてしまうという問題です。
次のような楽譜で弾き分けることができますか?
しっかり3:1の比を保つためには、長い方の音を頭でカウントすることが大切です。
頭のなかで「ターアタ」という感じで「ターア」が前の音、「タ」が次の音というようにしっかりカウントすると3:1で弾くことができます。
テンポが速くなり、付点のリズムが連続するときは、「ターアタ・ターアタ・ターアタ・ターアタ」とカウントすると遅れやすくなります。
人によるかもしれませんが、「ターア・タターア・タターア・タターア」とイメージした方が弾きやすいかもしれません。
付点のリズムを弾くときの弓順
付点のリズムを弾くとき、テンポによって弓順を変えたほうが弾きやすくなることがあります。
付点のリズムは、3つのパターンで弾くことがあります。
どちらの弓順がいいというわけではなく、曲にあっている方を選択します。
ダウン・ダウン(アップ・アップ)
付点のリズムが連続するときは、ダウンに比べアップが弱くなることがあるので、アップとダウンのバランスに気をつけます。
ゆっくりのテンポから、ある程度速いテンポまで弾くことができます。
付点のリズムが連続しない場合は、短い音符の音が大きくならないように注意して、弓の量を3:1でそのまま弾きます。
ダウン・アップ
付点のリズムが連続するときは、普通に弾くとだんだん弓先にいってしまいます。
長い方の音符は弓を節約します。
短い方の音符は弓を多めに使い、さらに音が大きくならないように弦にかかる重さを調整する必要があります。
ゆっくりのテンポは大丈夫ですが、速くなるとリズムが3連符に近づきやすい弓順なので、テンポが速くなると採用されないことがあります。
付点のリズムが連続しない場合は、短い音符の音が大きくならないように注意して、弓の量を3:1でそのまま弾きます。
アップ・ダウン
付点のリズムが連続して、テンポがかなり速いときに採用されることがある弓順です。
歯切れのいいリズムを出すことができます。
付点のリズムが連続しない場合は、短い音符の音が大きくならないように注意して、弓の量を3:1でそのまま弾きます。
まとめ
この記事では、付点のリズムの弾き方と、弓順のバリエーションについてご紹介してきました。
付点のリズムで注意すること
- 2:1(3連符のリズム)に近づかないように、3:1の長さをキープすること
- 短い方の音が大きくならないようにすること
弓順のバリエーションは、3種類あり、フレーズによって使い分ける
- ダウン・ダウン(アップ・アップ)
- ダウン・アップ
- アップ・ダウン
弓順は曲のテンポによって弾きやすさが違ってきます。
弾きにくい弓順をつけてしまって苦労しないように、たくさんの選択肢を持っておくと、いろんな曲に対応できます。
ぜひ、参考にしてみてください。