コントラバスの速弾きが苦手な人によくあるクセとは

練習ノート
Photo credit: Conor Lawless on Visualhunt / CC BY
この記事は約3分で読めます。

あなたは、コントラバスで速いパッセージを弾くのが得意ですか?

速いパッセージが出てきたときに、左手のろれつが回らなくなりうまく弾けないという悩みを持っている人が多いと思います。

この記事では、コントラバスの速弾きが苦手な人によくあるクセについてご紹介します。

これから伝えたいことは・・・

クセの確認

次の楽譜をゆっくりでいいので弾いてみてください。

第1ポジションから第3ポジションへのシフティング

 

クセが有るかどうか確認するために、4の指(小指)を押さえた時の1の指(人差し指)と2の指(中指)をチェックします。

1の指の何をチェックするかというと、下の4つの項目です。

    • 1小節目のシの音、レの音の時(4の指を押さえた時)に、1の指が浮いていないか
    • 2小節目のレの音、シの音の時(4の指を押さえた時)に、1の指が浮いていないか
    • 2小節目のドの音、ラの音を押さえる直前に、一旦1の指を浮かせてから(または、力を緩めてから)押さえなおしていないか
    • 2小節目のシの音(4の指を押さえた時)に、2の指が浮いていないか

 

どうでしたか?

もし上に書いた指が浮いていたら、良くないクセがついているということになります。

何が問題なのか

まずは、上りの部分のチェックです。

1小節目でシの音を押さえた時に、1の指を浮かせる必要はありません。

なぜなら、シの音を弾いた次の音はドの音なので、シフティングする必要があります。

1の指を浮かせてしまうと、シフティングの時にもう一度押さえることになり、浮かせたことが無駄になります。

一度浮かせて再度押さえなおすという動作は時間の無駄で、特に速弾きには致命的になります。

 

気をつけることは、シフティング中は音が抜けないようにするために、1の指は浮かしたり軽くしたりせず、押えたままシフティングすることです。

こうすることで、押さえるという動作が半分に減るので、速く弾くことが可能になります。

 

次に下りの部分のチェックです。

2小節目でシの音を押さえた時に、1の指を浮かせてしまうと、次のラの音を取るときに押さえ直すことになり、先程と同様にこれも無駄になります。

 

気をつけることは、4の指を浮かせた時に、1の指はまったく動かないようにすることです。

シの音を弾いたあとの動作を4の指を浮かせるだけにすることで、動作が半分に減るため、速く弾くことが可能になります。

まとめ

この記事では、コントラバスの速弾きが苦手な人によくあるクセについてご紹介しました。

 

無駄な動きは、可能な限りしないほうが速く弾くことができます。

これはテンポがゆっくりな場合でも、わざわざ無駄な動きをする必要はありません。

 

また、このクセは最初はできていても、コントラバスを練習するうちについてしまうクセでもあります。

とくにヴィブラートをかけるようになると、このクセが付きやすくなります。

それは、ヴィブラートをかけるときは、指を浮かせるからです。

ヴィブラートのときはやっていいことがそれ以外のときはやってはいけないことになるというのが難しいところです。

 

定期的に次の3つの項目を常にチェックしてみてください。

    • 1小節目のシの音、レの音の時(4の指を押さえた時)に、1の指が浮いていないか
    • 2小節目のレの音、シの音の時(4の指を押さえた時)に、1の指が浮いていないか
    • 2小節目のドの音、ラの音を押さえる直前に、一旦1の指を浮かせてから(または、力を緩めてから)押さえなおしていないか
    • 2小節目のシの音(4の指を押さえた時)に、2の指が浮いていないか

そして、もしクセが付いていたら、できるだけ早く直しましょう。

このクセが治るだけで速弾きの速度が上がります。

是非試してみてください。

練習ノート
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アマチュアのコントラバス弾き。
18歳よりコントラバスを始め、コントラバスを新 眞二氏に師事。

岡山県生まれ。
職業はプログラマーです。
現在は徳島県在住です。

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