コントラバスの練習中、音程を確認するためにチューナーを使うと思います。
速いパッセージのときは、チューナーが音程をひろうようにテンポを落としてゆっくりさらいます。
音程があっていれば、そのまま次を弾きつづけると思います。
では、音程があっていなかったとき、どうしていますか?
実は、なかなか上達しない音程のあわせ方があります。
これから伝えたいことは・・・
やってはいけない音程のあわせ方
たとえば、曲の最初にCの音があったとします。
そして、Cの音程が合わなかったとき、左手をずらして音程をあわせ、音程が合ったら次に行っていませんか?
人は、最初に押さえた位置とずらした量を、頭のなかで計算して、
「ああなるほど。これくらいの位置で良いんだな」と理解して、
次回かんたんに実行できるようにはなっていません。
これは、ただ頭でわかった気になっているだけです。
これでは、音程はよくなりません。
本当にやりたかったことは、一発で正しい音程を取ることのはずです。
では、どういう練習をするか。
やってほしい音程のあわせ方
一発で正しい音程を取るには、体とイメージでその位置を覚える必要があります。
もし音程があっていなかったら、
- どのくらい高いのか、どのくらい低いのかを判断する
- 一旦、弦から手を離す
- もう一度、正しい音程の位置と思う位置を押さえる
- 弾いてみて音程を確認する
音程があっていなければ、1~4の手順を繰り返す。
音程があっていれば、体、肩、肘、手首、指の位置を頭の中にイメージ化して覚える。
そして、2~4を反復練習して連続して正しい音程が取れることを確認する。
最初はなかなか進まないので、焦ってイライラするかもしれません。
でも、確実に取れるようにしておくと、あとでもう一回やり直す手戻りがなくなります。
そのため、音程をさらうのが加速度的に早くなっていきます。
ぜひ、試してみてください。