オーケストラや吹奏楽でコントラバスを弾いていると、大きい音を出すフレーズが出てきます。
音が出てないとか、音が濁っているとか言われることがありませんか?
もちろん、言われた本人は、一生懸命、力を込めて弾いています。
音を、ひとりずつ伸ばして弾いても音程はあっています。
なぜでしょうか。
この記事では、大きい音で弾いているはずなのに、大きく聞こえない原因についてご紹介します。
隣の弦にあたっていませんか?
もし、C#の音を弾くときに、隣のD線も一緒に弾いてしまったら。。。
C#とDの不協和音が響きます。
これでは、きれいな響きにはならないし、音が濁ってしまいます。
その結果、せっかく大きな音で弾いているのに、音が打ち消し合って大きく響きません。
では、なぜ隣の弦が一緒に鳴ってしまうのでしょうか。
この記事では、3つの原因をご紹介します。
隣の弦を弾いてしまう原因その1
大きい音を出そうとするあまり、重さをかけすぎて隣の弦も一緒に弾いている。
重さをかけると、弦が押されて弦高が低くなります。
かけ過ぎると、隣の弦との角度がなくなるため、重弦してしまいます。
重さのかけ過ぎに注意しましょう!
隣の弦を弾いてしまう原因その2
弾いている場所が指板寄り過ぎる。
D線で第4ポジションあたりを押さえると、D線の弦高はかなり低くなります。
指板よりでは、両隣とほぼ同じ高さになっています。
この状態で重さをかけると、両隣のGとAが一緒に鳴ってしまいます。
さらにひどいときはシの音が鳴らず、GとAだけが鳴るということもあります。
各弦の角度を考えて、もっと駒よりを弾くようにしましょう!
隣の弦を弾いてしまう原因その3
そもそも肘の角度が、弾こうとする弦の適切な位置にいっていない。
各弦ごとに、適切な肘の角度は違います。
A線を弾こうとするのに、肘の角度がD線を弾くときの角度によっていたらどうなるでしょう。
当然D線も一緒に弾いてしまいます。
この現象は、移弦が伴ったときによく起こります。
肘が適切な角度に移動できているか確認しましょう!
まとめ
この記事では、大きい音で弾いているはずなのに、大きく聞こえない原因についてご紹介しました。
弾いている弦の隣の弦が鳴ってしまうと、音が濁ってしまいます。
せっかく一生懸命弾いていても、音が打ち消し合って、残念な響きになってしまいます。
以下のことを確認してみてください。
- 重さをかけすぎて隣の弦も一緒に弾いていないか
- 弾いている場所が指板寄り過ぎないか
- 肘は、弾こうとする弦の適切な角度になっているか
きれいな響きの音を出して、コントラバスの存在感を出していきましょう!