コントラバスを弾くとき、爪の長さって気にしたことありますか?
実は、コントラバスが上手い人は、みんな爪を短く切っています。
私がこれまで出会ったプロの方で、爪を伸ばしている方は一人もいません。
爪を切るタイミング
あなたは、どのくらいの頻度で爪を切っていますか?
私の場合、第6ポジションの人差し指を押さえたときに、人差し指の爪が指板につきそうになったら、爪を切っています。
コントラバスの練習をする前に必ず一度確認するようにしています。
また、オーケストラの練習や、演奏会の前も気になるときがあります。
そんなときのために、爪切りは持ち歩いている小物入れに常に入っています。
また、爪を切るときは、深爪になるギリギリ手前で切っています。
そして、指の先の肉よりも爪の先が指の内側になるように切りそろえます。
爪が長いとどうなるのか
さて、上手い人は、なぜ爪を短く切るのでしょうか。
理由は、爪が長いとどんなことが起こるかを見ていくとわかってきます。
1.低いポジションで第1関節がつぶれやすくなる
ハーフポジション~5と6の間のポジションを弾くとき、指のやや先で元を押さえます。
このとき爪が長いと、爪が指板に当たってしまい、押さえにくくなります。
その結果、爪が当たらないように第1関節をつぶして押さえるクセがついてしまいます。
コントラバスを弾くとき、すべての関節をつぶさないようにします。
関節をつぶしてしまうと、弦を押さえる力が抜けます。
また、ビブラートの振り幅も小さくなり、豊かなビブラートをかけられなくなります。
2.高いポジションで指先で押さえられない
第6ポジション以上のポジションでは、人差し指と中指は指先で押さえます。
このとき爪が長いと、爪が弦に当たってしまい、弦を押さえられなくなります。
無理やり押さえたとしても、押さえる力が安定しないので、音程が不安定になります。
もちろん、しっかり押さえられてないので、ビブラートもかけることはできません。
3.自己管理ができていない
コントラバスを弾く前に、弓を張り、松脂をつけたり、チューニングをしたりと、弾くための準備をします。
手も、楽器を弾くために必要な楽器の一部です。
楽器を弾くために適した手にしていかないと、うまく弾くことはできません。
そして、爪が長いまま弾いていると、上に書いたようなデメリットがあります。
それをわかっていながら、そのまま弾いてしまう人は、自己管理がうまくできていない人です。
また、レッスンを受けても先生の言うことを適当に流して、聞かない人です。
これでは、上手くならないとは言いませんが、上達のスピードはとても遅くなります。
まとめ
コントラバスを弾くとき、爪が長いと3つのデメリットがあります。
- ローポジションで第1関節がつぶれやすくなる
- 第6ポジション以上で、人差し指と中指の指先で押さえられない
- 自己管理ができていない
自分の手も楽器を弾くために必要な大切な楽器の一部です。
楽器と同じように調整も必要です。
爪はこまめに切って、コントラバスを弾くのに適した手にしていきましょう。