コントラバスを弾くとき、右手と左手で複数の動作を同時に行わなければいけません。
さらに、楽譜に書かれた音符にしたがって連続して行います。
うまく弾くためには、準備がとても大切です。
この記事では、コントラバスを弾くときの準備について、ご紹介します。
準備に関することわざ
日本のことわざには、準備の大切さについてのことわざがたくさんあります。
- 段取り八分
- 備えあれば患い無し
- 後悔先に立たず
- 転ばぬ先の杖
などなど。
これらのことわざは、失敗しないように、あらかじめしっかり準備しておくことが大切という意味のことわざです。
コントラバスに限らず、何をするにしても準備は大切です。
コントラバスでは、どんな準備があるでしょうか?
弾く前の準備
コントラバスを弾き始める前に準備が必要です。
腱鞘炎などにならないために、コントラバスを弾き始める前にしっかり体の準備をしましょう。
コントラバスを弾くときの準備
コントラバスを弾く時も準備がたくさんあります。
音を出すときの準備
他のパートや、指揮者から、発音が遅いと指摘されたことはありませんか?
これも音を出す前の準備不足のためです。
他にも、音の出だしがかすれたり、アクセントが付いたりしたことはありませんか?
これも準備不足の場合が多くあります。
弓の返しの準備
ダウンからアップ。
アップからダウン。
コントラバスを弾いていると必ず弓の返しがでてきます。
弓を返すとき、音が抜けたり、アクセントが付いたりしたことはありませんか?
弓を返す前の音で必ず準備が必要です。
移弦の準備
移弦するときに、音がかすれたり、アクセントがついたりしたことはありませんか?
移弦するときは、移弦の前の音で必ず準備が必要です。
移弦してしまったあとに、どんなに気を使っても一度でてしまった音は元には戻りません。
ポジション移動の準備
ポジション移動にも準備が必要です。
- シフティングしたあとの音程
- どのポジションにシフティングするのか。
- シフティングしたあと、左手はどういう形になるのか。
- 肩、肘、手首はどう動くのか。
これらをしっかりシフティング前にイメージしておかなければ、毎回クジをひいて今回ははずれ、次は当たるかな?
なんて事になってしまいます。
弾いたあとは?
コントラバスを弾いたあとは、次にコントラバスを弾くときのための準備が必要です。
疲労の溜まった関節をしっかり伸ばして、体の準備をしましょう。
そして、自分の体だけでなく楽器や弓も、汚れをきれいに拭き取ってあげましょう。
コントラバスの練習が終わると、コントラバスと弓を片付けます。 ときどき、びっくりするような弓の片付け方をする人がいます。 この記事では、やってはいけない弓の片付け方と、やってほしい弓の片付け方をご紹介します。
まとめ
この記事では、コントラバスを弾くときの準備の大切さについて、ご紹介してきました。
準備ができているかどうかで、うまくいくのかいかないのかがほぼ決まってきます。
一回楽器から出てしまった音は、どう取りつくろっても戻ってきません。
練習でうまく弾けなかったとき、自分が何の準備ができていなかったのかを振り返ってみましょう!