合奏中に、
「コントラバス遅れてるよ!」
と指摘されることが良くあります。
コントラバスは、吹奏楽やオーケストラでは和音の最低音を伸ばしたり、リズムを刻むことが多い楽器です。
音程を合わせるのも大切ですが、リズムどおりに音を出すことも同様に大切になってきます。
しかし、コントラバスは音域が低く弦が太いため、音域が高い楽器に比べて発音は遅くなります。
普通に弾くと、拍よりも後に音が鳴り始めます。
もし弾いている本人が正しいリズムを感じていたとしても、聞いている人からすると遅れて聞こえます。
正しくリズムを刻むために、まず自分のリズムがあっているかを確認してみましょう。
自分のリズム感を確認する方法
コントラバスは使いません。
使うのは、メトロノームと手だけです。
メトロノームを60くらいに設定します。
メトロノームのビートの音にあわせて、手を叩きます。
リズムにあっていた場合、
手を叩いた音に消されて、メトロノームの音はまったく聞こえなくなります。
逆に音が聞こえる場合は、リズムが前か後ろのどちらかにずれています。
何回か練習すると、続けて手を叩いた音だけが聞こえるようになります。
できるようになったら、裏拍を加えたり、3連符にしたりとできるパターンを増やします。
リズムどおりに音を出すコツ
リズムを正確に感じられるようになっても、それだけでは、コントラバスで弾くと遅れて聞こえます。
コントラバスの音が出るまでってどうなっているでしょうか。
- 弦に毛をのせる
- 弦に重さをかける
- 弓を横に弾き始める
- 弦が毛に引っかかる
- 毛によって弦が横方向に引っ張られる
- 引っ張られた弦が毛の引っかかりの限界になる
- 毛から弦が滑って、反対の横方向に振動する ←この時音が出る
音が出るまでに7つの状態があります。
初心者の多くの方は、弾き始める準備として1はできています。
しかし、自分が感じた拍のタイミングで、2~6までを行う人が多いのではないでしょうか。
2から始めると、7で音が出る頃にはすでに遅れています。
ポイントは、1~6を弾く準備として行い、自分が感じた拍で7になるように弾くことです。
そうすれば、自分が感じた拍通りに音を出すことができます。
まとめ
- 自分のリズム感を確認する方法は、メトローノームに合わせて手を叩いて、メトロノームの音が消えればあっている。
- 自分が感じた拍の前に、以下の準備をする
- 弦に毛をのせる
- 弦に重さをかける
- 弓を横に弾き始める
- 弦が毛に引っかかる
- 毛によって弦が横方向に引っ張られる
- 引っ張られた弦が毛の引っかかりの限界になる
- 拍のタイミングで、弦が引っ張られる限界を超えたとき音がでる
リズムを弾くパートが遅れると、他のパートは後ろ髪を引かれる感じがして、大変弾きづらいものです。
しっかりしたリズムを刻んで、ワンランク上の音楽を目指しましょう!