オーケストラや吹奏楽でコントラバスの曲を弾いていると、何箇所かは速いフレーズが出てきます。
コントラバスは大きい楽器なので、速いフレーズが出てくると移弦やポジション移動が多くなります。
どうも速弾きは苦手だなと、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?
コントラバス初心者の方は、特に速弾きが出てくると苦手意識が強いと思います。
この記事では、速弾きが苦手な人にありがちな4つのクセとその解決法をご紹介します。
1.弦を小指でおさえているときに、人差し指、中指を弦から離している
1つめのクセは、小指で弦をおさえているときに、人差し指や中指を弦から離しているというクセです。
このクセは、他の弦楽器でもよく言われることで、「タイピング」と言われます。
文字を打つとき、文字に割り当てられたキーを1つずつタイプしていきます。
キーを同時に複数押さえることはありません。
たとえば、コントラバスで小指を押さえて音を出しているときに、人差し指、中指、薬指を弦から離してはいけません。
理由は、次の音が中指で押さえるときに、小指を上げると同時に中指を押さえなおさなくてはいけなくなります。
中指を押さえていれば、小指を弦から離すだけで次の音を出せます。
音を出している指の他の指もおさえたままにしておくと動きが最小限になるので、速く弾くことができます。
2.指の動きが大きすぎる
2つめのクセは、弦をおさえるときの動きが大きすぎるというクセです。
たとえば、人差し指をおさえて音を出すとき、中指から小指までをピンッと伸ばす人がいます。
もし次の音でもう一度中指をおさえるとしたら、伸ばした指をもう一度曲げておさえなければいけません。
弦をおさえていない指は、その指でおさえる位置で弦から少し浮かせておきます。
そうすれば、次におさえる時に最小限の動きだけでおさえることができます。
3.弓を使いすぎている
3つめのクセは、弓を使いすぎるというクセです。
速くて短い音符を弾くとき、弓を何センチも使って弾いている人がいます。
弓を使いすぎると、音の立ち上がりがあいまいになって、音の粒が聞こえなくなります。
さらに、実際の音はほとんど出ず、一生懸命弾いているようにみえるだけになってしまいます。
速いパッセージのときは、弓の量をほんの少しにします。
1センチ以下で十分です。
4.肘から先に力が入って肩で弾いている
4つめのクセは、肘から先に力が入って柔軟性がなくなり、肩だけで弾いているというクセです。
人の関節は、大きい関節ほど大ざっぱな動きしかできません。
逆に、小さい関節ほど繊細は動きをすることができます。
肘から先に力が入って棒のようになっていたのでは、速くて短い音符を刻むことはできません。
肘、手首、指の関節を柔軟に保って演奏します。
まとめ
この記事では、速弾きが苦手な人にありがちな4つのクセとその解決法をご紹介しました。
- 小指で弦をおさえているときに、人差し指、中指もおさえておく
- おさえていない指は弦の近くに浮かせておく
- 速くて短い音符のときは、弓の量はコンパクトに、1センチ以下にする
- 肘、手首、指の関節を柔軟に保つ
できるだけ動作をコンパクトにして、不必要な動きを減らしていくと、速弾きができるようになります。
ぜひ、参考にしてみてください。
さらに、速弾きを短期間にできるようになれる、効果的な練習方法があります。
以下の記事を参考にしてみてください。