コントラバスでオーケストラや吹奏楽で曲を弾いていると、ピチカートがよく出てきます。
開放弦は響くのに、弦をおさえると響かないなと思ったことはありませんか?
この記事では、弦をおさえたときに響かない原因と響かせる方法についてご紹介します。
開放弦が響く理由
開放弦をピチカートではじくと「ボーーーン」とよく響きます。
鳴っている弦を見ると、指板の上のまくらと駒の間で、弦が振動しているのが見えると思います。
開放弦の場合は、弦の端がまくらと駒でしっかり固定されているので、響きが長く続きます。
弦をおさえたときに響かない理由とは?
では、弦をおさえた状態でピチカートではじくとどうなるでしょうか。
G線はある程度響くかもしれませんが、A線、E線になると、「ボン」と響きが少なくなってきませんか?
なぜでしょうか。
理由は、弦の端がしっかり固定できていないからです。
さらに、しっかり固定できていないのは、左手がしっかりおさえきれていないため、弦が指板から少し浮きそうになっているからです。
試しに、左手で弦をしっかりおさえた状態を保ったまま弦をはじいてみてください。
「ボーーン」と開放弦ほどではありませんが、響きが続くと思います。
音が続くときに響かない理由とは?
さて、ピチカートで1音だけの場合は、その音をしっかり左手でおさえていれば音は響きます。
では、次のような楽譜をピチカートではじくとどうでしょうか。
「ボ、ボ、ボ、ボ、・・・」と、次の音の前に響きが消えていませんか?
できれば、「ボン、ボン、ボン、ボン、・・・」と響かせたいですよね。
理由は、基本的には上に書いた理由と同じなのです。
違いは、上の楽譜の場合、はじく弦が違い、さらに同じ指でおさえます。
なので弦をはじいたあと、次の弦をおさえるために、左手をいったん弦から離して隣の弦に移動しなければいけません。
次の弦に移動するための準備をするわけです。
この準備のタイミングが早すぎると、音の途中で弦をおさえきれていない状態になってしまい、響きが消えてしまいます。
次の楽譜のような感じに、音符の長さの間、しっかりおさえている状態を保って、弾いてみてください。
音の響きが残ったと思います。
できるだけ次の音のギリギリ手前まで弦をおさえておけば、響きが残るようになります。
まとめ
この記事では、弦をおさえたときに響かない原因と響かせる方法についてご紹介しました。
- 弦をおさえたときに響きを残すためには、弦をおさえきった状態を保つ
- 音が続くときには、次の音のギリギリ手前まで弦をおさえておく
この記事以外にも、ピチカートについての記事を公開しています。
ぜひ、そちらの記事も呼んでみてください!

