「もっと歌って」ってどうやるの?棒読みの演奏から卒業するポイント

練習ノート
Photo credit: Simon Blackley via Visual Hunt / CC BY-ND
この記事は約2分で読めます。

コントラバスを弾いていて、「自分の演奏は棒読みだなぁ」と思ったことありませんか?

 

レッスンや合奏でも、「このフレーズはもっと歌って!」とか言われたりします。

初心者の方は特にこういった指摘をされることが多いと思います。

 

歌うにはどうすればいいでしょうか。

歌うにはどうするか

歌うためには、音量や音質、音の長さやテンポを変化させて抑揚をつけます。

 

ただ、楽譜に書いてある音量や速さのとおりに弾くだけでは、棒読みに聞こえてしまいます。

実は、楽譜に書かれていない暗黙の了解のような抑揚があります。

この隠れた抑揚をつけて弾くと、歌うような自然流れに聞こえます。

楽譜に書かれてない抑揚の見つけ方

初心者の方でもすぐにできる音量について見ていきます。

次の楽譜は、教則本のシマンドルという教則本にある練習曲です。

HIYAMAノートにも同じ曲が掲載されています。)

ハーフポジションで弾ける曲なので、初心者の方でもすぐに弾けると思います。

Simandl P10 エチュード7

さて、この楽譜にはどんな抑揚が隠れているでしょうか。

音符のたまを点つなぎ

わかりやすくするため、音符のたまを点つなぎして線でつないでみます。

 

音符を点つなぎで曲線で繋いでみる

楽譜に描いた線をを見て気づいたことありますか?

 

線には上りと下りがあって、山と谷になっています。

 

この山の部分が音量が大きいところで、谷の部分が音量が小さいところです。

そして、上りのところは、山の頂上に向けてだんだん音量を大きくします。

下りのところは、谷の底に向けて、だんだん音量を小さくします。

見つけた抑揚を楽譜に書いてみる

これを、クレッシェンド、ディミヌエンドに書き換えたものが下の楽譜です。

 

点つなぎの線をクレッシェンド・ディミヌエンドに置き換えてみる

この楽譜に書いたクレッシェンド、ディミヌエンドが隠れた抑揚です。

 

特に楽譜に何も書かれていなくても、この音量変化をつけて弾きます。

そうすることで、棒読みの演奏ではなく、自然な流れの演奏になります。

まとめ

抑揚の付け方のポイント

  • 楽譜には書かれていない、音量の変化があります。
  • 音符を点つなぎしてみて、隠れた抑揚を見つけましょう。
  • 基本的に音階を上るところはクレッシェンド、下るところはディミヌエンド。

 

棒読みの演奏から卒業して、歌うような自然な流れの演奏を身につけましょう!

 

練習ノート
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アマチュアのコントラバス弾き。
18歳よりコントラバスを始め、コントラバスを新 眞二氏に師事。

岡山県生まれ。
職業はプログラマーです。
現在は徳島県在住です。

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