コントラバスを弾いていて、「自分の演奏は棒読みだなぁ」と思ったことありませんか?
レッスンや合奏でも、「このフレーズはもっと歌って!」とか言われたりします。
初心者の方は特にこういった指摘をされることが多いと思います。
歌うにはどうすればいいでしょうか。
歌うにはどうするか
歌うためには、音量や音質、音の長さやテンポを変化させて抑揚をつけます。
ただ、楽譜に書いてある音量や速さのとおりに弾くだけでは、棒読みに聞こえてしまいます。
実は、楽譜に書かれていない暗黙の了解のような抑揚があります。
この隠れた抑揚をつけて弾くと、歌うような自然流れに聞こえます。
楽譜に書かれてない抑揚の見つけ方
初心者の方でもすぐにできる音量について見ていきます。
次の楽譜は、教則本のシマンドルという教則本にある練習曲です。
(HIYAMAノートにも同じ曲が掲載されています。)
ハーフポジションで弾ける曲なので、初心者の方でもすぐに弾けると思います。
さて、この楽譜にはどんな抑揚が隠れているでしょうか。
音符のたまを点つなぎ
わかりやすくするため、音符のたまを点つなぎして線でつないでみます。
楽譜に描いた線をを見て気づいたことありますか?
線には上りと下りがあって、山と谷になっています。
この山の部分が音量が大きいところで、谷の部分が音量が小さいところです。
そして、上りのところは、山の頂上に向けてだんだん音量を大きくします。
下りのところは、谷の底に向けて、だんだん音量を小さくします。
見つけた抑揚を楽譜に書いてみる
これを、クレッシェンド、ディミヌエンドに書き換えたものが下の楽譜です。
この楽譜に書いたクレッシェンド、ディミヌエンドが隠れた抑揚です。
特に楽譜に何も書かれていなくても、この音量変化をつけて弾きます。
そうすることで、棒読みの演奏ではなく、自然な流れの演奏になります。
まとめ
抑揚の付け方のポイント
- 楽譜には書かれていない、音量の変化があります。
- 音符を点つなぎしてみて、隠れた抑揚を見つけましょう。
- 基本的に音階を上るところはクレッシェンド、下るところはディミヌエンド。
棒読みの演奏から卒業して、歌うような自然な流れの演奏を身につけましょう!