吹奏楽やオーケストラでコントラバスを弾いていると、ピチカートがよく出てきます。
弓で弾くとき、フレーズによってどんな音質で弾くか考えると思います。
ピチカートでも同じで、どんな音質の音ではじくかを考えながらはじかなければいけません。
ただ、ピチカートの音質がどうすれば変えられるのか知らない方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、何をすればどのように音質が変わるかをご紹介します。
ピチカートの音質に関係するもの
ピチカートの音質には、
- 弦のどこをはじくか
- どの指、または、指のどこではじくか
が関係します。
これら2つのポイントについて順に書いていきます。
弦のはじく位置で音質はどう変わるのか
左手で押さえている位置から駒までの長さのうち、どこをはじくかで音質が変わります。
音質が変わるルールは、弓で弾いたときと同じです。
- 駒に近づくほど、大きく硬い音質
- 駒から離れるほど、小さく柔らかい音質
厳密に言うと、
左手で押さえている位置からはじく位置の長さ ÷ 振動する弦の長さ
の割合で決まります。
割合が
- 大きくなるほど大きく硬い音
- 小さくなるほど小さく柔らかい音
になります。
同じ弦で音階を上がっていくとき、音が高くなっても同じ位置ではじいていると、音質がだんだん柔らかくなってしまいます。
そのため、高い音のピチカートは少し駒よりをはじくようにします。
はじく指で音質はどう変わるのか
ピチカートの音質は、指が弦に触れる面積で変わります。
面積が大きいほど、柔らかくて深い音になります。
そのため、はじく指によって、音質が変わってきます。
人差し指 < 中指 < 親指の順に柔らかく深い音になっていきます。
また、同じ指でも、指先より指の腹ではじく方が柔らかく深い音がでます。
視点を変えると、指1本ではじくより、人差し指と中指の2本ではじく方が面積が大きくなるので、柔らかく深い音になります。
親指は柔らかくて深い音を出せますが、速い動きは苦手です。
弦に当たる面積が大きくなると、発音が鈍くなったりもします。
どの指を使ってはじくかは、曲のテンポとほしい音質を考えて決めていきます。
まとめ
ピチカートの音質は、
弦のどこをはじくか- 駒に近づくほど、大きく硬い音質
- 駒から離れるほど、小さく柔らかい音質
- どの指、または、指のどこではじくか
- 指が弦に触れる面積が大きいほど、柔らかくて深い音
- 人差し指 < 中指 < 親指の順に柔らかく深い音
- 指先より指の腹ではじく方が柔らかく深い音
- 指1本より、人差し指と中指の2本ではじく方が柔らかく深い音
で変わってきます。
はじく位置を変えたり、指を変えたりして、音質の変化を実感してみてください。
そして、曲の中に出てくるピチカートはどんな音質の音を出したいのか考えて、研究してみてください。
この記事以外にも、ピチカートについての記事を公開しています。
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