コントラバスはチューニングのとき、ヘッドについているペグを回してチューニングします。
このペグがかたくて回らず、チューニングに困ったことはありませんか?
この記事では、コントラバスのペグを見違えるほど軽くする方法をご紹介します。
コントラバスの糸巻き
まず、コントラバスの糸巻きについて見ていきます。
コントラバスの糸巻きのところには、歯車があり、ペグを回すと少しずつ弦を巻いていきます。
ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器の多くは、摩擦式の糸巻きがついています。
では、なぜコントラバスには機械式の糸巻きが取り付けられているのでしょうか。
コントラバスの糸巻きが機械式な理由
これには理由があります。
コントラバスは弦が太いため、その張力も強くなります。
摩擦式だと、弦の張力に負けて突然弦が緩んでしまうことがあります。
これを防ぐために試行錯誤の結果、今のウォームギヤの糸巻きになりました。
ウォームギヤは、ネジのような歯車と、円盤のような歯車を組み合わせた仕組みになっています。
ウォームギヤ式の糸巻きは、弦の張力が強くても少しずつ弦を巻き上げることができ、突然ゆるんでしまうこともありません。
この少しずつ微調整ができることで、コントラバスのチューニングはとても楽になっています。
コントラバスの糸巻きのトラブル
この機械式の糸巻きにも、ときどきトラブルが発生します。
金属が組み合わさってできていることから、長年使っているとだんだんギヤが硬くなります。
吹奏楽やオーケストラで使われている学校の楽器などでは、硬くてペグが非常に回しづらい状態になっているコントラバスも少なくありません。
ペグが硬いと、少しだけ回したいのに、カクっと思った以上に回ってしまったり、逆に全然回らず音程を調整できなかったりします。
硬いペグを我慢して使っている方に、ぜひ試してみてほしい方法があります。
硬かったペグを見違えるほど軽くする方法
軽くする方法は、いたって簡単です。
上でも書きましたが、コントラバスの糸巻きは、機械式で金属の歯車が組み合わさってできています。
これを軽くする方法は、潤滑油を使います。
金属どおしが摩擦している箇所に潤滑油をさせばいいわけです。
写真の赤丸をした部分に潤滑油をさします。
つけるときに、布で周りを押さえておくと飛び散ることもありません。
気をつけることは、
- 潤滑油の量はほんの少し
- ヘッドの木の部分には絶対につけないこと
潤滑油をつけ過ぎると、垂れてきて木の部分につくこともあるので、量はほんの少しで大丈夫です。
もし木の部分についた場合は、すぐにきれいに拭き取ってください。
潤滑油をさしたあとは、ペグを少し緩めて何回かクリクリと回します。
これだけで、ペグがスルスル回るようになります。
まとめ
この記事では、コントラバスのペグを見違えるほど軽くする方法をご紹介しました。
ペグがかたくて回りにくくなったとき、
ペグがスルスル動くようになると、チューニングの微調整が格段に楽になります。
ペグが硬くて困っている方は、ぜひ一度試してみてください!