コントラバスのハーモニクスで出る音とは?

Photo credit: Sergio Alegre Vicente / CC BY-NC-ND 2.0

コントラバスには、ハーモニクス(フラジオレット)という奏法があります。

オーケストラや吹奏楽の曲にもときどき出てきます。

どの曲にも出てくるわけではないので、いざ出てきたときに、

「この音どうやって出すんだ?」

と困ったことはありませんか?

この記事では、コントラバスのハーモニクスの位置とその位置で何の音が出るかをご紹介します。

ハーモニクス(フラジオレット)とは?

ハーモニクスとは、簡単に言うと、弦に軽く触れることで、倍音を響かせる奏法です。

ハーモニクスには、

  • 自然ハーモニクス
  • 人工ハーモニクス

の2種類があります。

自然ハーモニクスは、開放弦のある位置を指で軽く触れることで倍音を出す奏法です。

人工ハーモニクスは、指を2本使って人工的にハーモニクスを作り出す奏法です。

吹奏楽やオーケストラでは、人工ハーモニクスはほぼ出てこないので、自然ハーモニクスについてご紹介します。

楽譜上での表記の仕方など、さらに詳しい説明は、以下のサイトを参考にしてみてください。

ハーモニクスの位置

弦の1/整数の位置を指で軽く触れると倍音を出すことができます。

1/2の位置

ハーモニクスで一番出しやすい位置は、開放弦の1/2の部分です。

1/2の位置に触れて弦を弾くと、触れた位置が節になり、開放弦が2等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/2の位置に触れると、ソのオクターブ上の音が出ます。

同様に他の線も、開放弦のオクターブ上の倍音が出せます。

1/3の位置

開放弦の1/3の位置では、開放弦の5度のオクターブ上の倍音が出せます。

1/3の位置に触れて弦を弾くと、1/3と2/3の位置が節になり、開放弦が3等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/3の位置に触れると、レ(ソの5度)のオクターブ上の音が出ます。

さて、上にも書いたとおり、1/3の場合、節が2つできます。

ということは、同じハーモニクスの音が2箇所で出せるということです。

G線の場合、

  • 1/3の位置は、第3ポジションの小指の位置
  • 2/3の位置は、1/3の位置から上がっていってオクターブ上のレの音の位置

で出すことができます。

1/4の位置

開放弦の1/4の位置では、開放弦の2オクターブ上の倍音が出せます。

1/4の位置に触れて弦を弾くと、1/4、2/4、3/4の位置が節になり、開放弦が4等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/4の位置に触れると、ソの2オクターブ上の音が出ます。

1/4の場合、節が3つできます。

1/3と同様に考えると、同じハーモニクスの音が3箇所で出せそうですが、2/4の位置は1/2の位置と同じなので、開放弦のオクターブ上の音がでます。

そのため1/4の場合は、1/4、3/4の2箇所で同じハーモニクスの音を出すことができます。

G線の場合、

  • 1/4の位置は、第3ポジションの人差し指の位置
  • 3/4の位置は、1/2の位置から上がっていって、オクターブ上のソの音が出る位置

で出すことができます。

1/5の位置

開放弦の1/5の位置では、開放弦の長3度の2オクターブ上の倍音が出せます。

1/5の位置に触れて弦を弾くと、1/5、2/5、3/5、4/5の位置が節になり、開放弦が5等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/5の位置に触れると、シの2オクターブ上の音が出ます。

1/5の場合、節が4つできるので、4箇所で同じハーモニクスの音を出すことができます。

G線の場合、

  • 1/5の位置は、第1ポジションの小指の位置
  • 2/5の位置は、第4ポジションの小指の位置
  • 3/5の位置は、ハイポジションでG線の1/2のハーモニクスの位置から上がっていってシの音が出る位置
  • 4/5の位置は、3/5の位置から上がって、オクターブ上のシの音が出る位置

で出すことができます。

1/6の位置

開放弦の1/6の位置では、開放弦の5度の2オクターブ上の倍音が出せます。

1/6の位置に触れて弦を弾くと、1/6、2/6、3/6、4/6、5/6の位置が節になり、開放弦が6等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/6の位置に触れると、レの2オクターブ上の音が出ます。

1/6の場合、節が5つできますが、2/6、4/6では、3/1、3/1の位置と、また、3/6では、2/1と同じ位置になってしまいます。

そのため1/6の場合は、1/6、5/6の2箇所で同じハーモニクスの音をだすことができます。

G線の場合、

  • 1/6の位置は、ハーフポジションの小指の位置
  • 5/6の位置は、4/5の位置のシの音から上がってレの音が出る位置

で出すことができます。

1/7の位置

開放弦の1/7の位置では、開放弦の短7度の2オクターブ上の倍音が出せます。

1/7の位置に触れて弦を弾くと、1/7、2/7、3/7、4/7、5/7、6/7の位置が節になり、開放弦が7等分された状態で振動します。

たとえば、G線の1/7の位置に触れると、ファの2オクターブ上の音が出ます。

ただ、1/7は普段使っているポジションと一致しないので、とても出にくいハーモニクスです。

そのため、節の中で第5ポジションの小指のあたり(ポジションの位置と一致していないので「あたり」としています。)が、出にくいながらもなんとか出せる位置かと思います。

1/7の位置以上のハーモニクスは、曲に出てくることもほとんどないので、1/6までをしっかり覚えておけば良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

この記事では、コントラバスのハーモニクスの位置とその位置で何の音が出るかをご紹介してきました。

以下に、どの位置で何の音が出るかを表にしてみました。

1/21/31/41/51/61/7
G線ファ
D線ファ♯
A線ド♯
E線ソ♯
C線シ♭
H線ファ♯ファ♯

どの弦でどのハーモニクスが出るか、またどの位置で出るかを覚えておくと、曲で出てきたときに困らなくてすむと思います。

また、1/3、1/4については、隣の弦と同じ音が出ます。

そのため、ハーモニクスでチューニングするときに使用されます。

ハーモニクスでチューニングする方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

コントラバスを弾いているうちに開放弦の音が低くなったりすることがあります。 フラジレットを使ったチューニングができるようになると、手短に音をあわせることができます。 この記事では、フラジオレットを使ったチューニングの方法についてご紹介します。

ぜひ、頭のなかに入れておきましょう!

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