コントラバスを弾くとき、立って弾きますか?それとも座って弾きますか?
どっちで弾けばいいのか迷ってる方もいらっしゃると思います。
この記事では、コントラバスの「立奏」と「座奏」の違いについてご紹介します。
どちらが多い?
オーケストラでは、アマチュア、プロ問わず、座奏の人が多い。
吹奏楽では、アマチュアは立奏の人が多く、プロは座奏。
プロのコントラバス奏者の方は、ソロでは立奏のほうが多い。
でも最近は、プロの方も座奏の方が増えてきたように思えます。
私の場合
ちなみに、私は、オーケストラ、ソロともに座奏です。
今の楽器に買い換える前は、オーケストラでは座奏、ソロでは立奏でした。
すべて座奏に変えた理由は、今弾いている楽器のサイズが小さいからという理由です。
今の楽器で立奏すると、楽器がふらついて、楽器も音程も不安定になり困っていました。
レッスンで相談したところ、「座奏してみては?」ということで、座奏に切り替えました。
メリットとデメリット
では、立奏と座奏のどちらがいいか決める前に、まずそれぞれのメリット、デメリットを考えてみます。
立奏
メリット
- 立っているので、フレーズに合わせて体の重心移動がしやすい
- 重心が前側にあるので、弦に重さをかけやすい
- 楽器に当たる体の面積が少ないので、楽器が鳴りやすい
デメリット
- 楽器に当たる体の面積が少ないので、楽器や音程が不安定になりやすい
- 左手(特に親指)に負担がかかりやすい
- シフティング(特に高い音から低い音への)動作が難しい
座奏
メリット
- 座っているので楽器、音程が安定しやすい
- 楽器を体で支えるので、シフティングの動作がやりやすい
- 座っているので、長時間弾いても疲れにくい
デメリット
- 楽器に当たる体の面積が多いので、楽器が鳴りにくい
- 座っているので重心が後ろにかかり、弦に重さをかけにくい
- ネックと頭の距離が近くなるため、低いポジションが窮屈になりやすい
どちらがいいのか
さて、では実際どちらがいいのでしょうか。
立奏のデメリットとして、楽器が不安定と書きましたが、体の使い方しだいで安定させることもできます。
また、座奏で楽器が鳴りにくいと書きましたが、楽器に当たる部分を調整することで鳴りやすくもできます。
デメリットは克服可能です。
私自身、どちらの奏法が優れているという考えは持っていません。
どちらの奏法もいい奏法だと思います。
どちらの奏法にするか迷っている方へ。
まずは、両方の弾き方を試して、それぞれのメリット、デメリットを感じてみてください。
そして、どちらのデメリットを克服しやすいか、
また、体格、楽器の大きさの兼ね合いで、どちらが自分にあっているかを見つけてください。
最終的に辿り着いた奏法が、自分にあった奏法だと思います。
ひとつ忘れてはいけないのは、いつでも切り替えることができることです。
試しに立奏から座奏に変えてみて、座奏の弾きやすさを実感して、座奏に切り替えることもいいと思います。
逆に、やっぱり立奏がいいなという再発見があるかもしれません。
そうした試行錯誤も、コントラバス上達の近道ではないかと思います。
立奏から座奏にかかわらず、オーケストラで演奏するときにはバス椅子を使う方も多いと思います。
以下の記事で、おすすめのバス椅子をご紹介しています。
参考にしてみてください。

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