コントラバスで曲を弾くと、必ず移弦が出てきます。
移弦はよく使いますが、気をつけないとすぐに変なクセがついてしまいます。
なかでも、移弦の次の音にアクセントがついて困っている人が多いように思います。
なぜ、そうなるのでしょうか。
移弦でアクセントが付く理由
理由は、2つ考えられます。
- 移弦の動作が急激になっている
- 移弦の動作がなめらかになっていない
移弦には、高い弦から低い弦への移弦と低い弦から高い弦への移弦があります。
ではどういう動きになってるか。
次の、全音符で移弦する楽譜を例として見ていきます。
高い弦から低い弦への移弦のコツ
上の楽譜で、G線からD線への移弦のときの動きです。
アクセントがつく人の移弦は、下の図のような手の動きになっています。
G線を4拍弾いたあと、一気にD線を弾く角度に手を持って行っていくと図のような動きになります。
動きが全体的にカクカクしています。
この動きでは、D線の弾きはじめが急激な動きのあとになるためどうしてもアクセントがついてしまいます。
アクセントのつかない移弦は、下の図のような手の動きになっています。
G線を弾きながらゆっくりと手をD線を弾くときの位置に動かしています。
G線を弾きながらD線に移る準備をしています。
低い弦から高い弦への移弦のコツ
上の楽譜で、D線からG線への移弦のときの動きです。
アクセントがつく人の移弦は、下の図のような手の動きになっています。
上と同じように動きが全体的にカクカクしています。
この動きでは、どうしてもアクセントがついてしまいます。
アクセントのつかない移弦は、下の図のような手の動きになっています。
D線を弾きながらゆっくりと手をG線を弾くときの位置に動かしています。
D線を弾きながらG線に移る準備をしています。
まとめ
アクセントの付かないなめらかな移弦をするために、
- 移弦の前の音を弾きながら、次の弦に向かって移弦の準備をする
- 移弦中の動きに角ばった動きはなく、なめらかな曲線的な動きをする
なにをするにも、準備は大切です。
移弦後の音を弾き始める前に、しっかり準備を行うとなめらかな移弦ができます。
表現力も見違えるようにアップします。
移弦の練習は以下の練習も効果的です。
ぜひ試してみてください!
