コントラバスの練習をするときに、必ずチューナーを使うと思います。
チューナーを使って音程を確認しながら練習することはとてもいいことだと思います。
チューナーを使って練習しているのに、音程が良くならないと悩んでいませんか?
使い方によっては、練習してもなかなか音程が良くならないことがあります。
この記事では、チューナーを使った練習のコツをご紹介します。
おすすめのチューナーを使った練習
2つのチューナーを使った練習をご紹介します。
- 聞いた音に自分の音を合わせられるようになる練習
- 頭の中の音程のイメージに自分の音を合わせられるようになる練習
それでは、順にどんな練習かご紹介していきます。
聞いた音に自分の音を合わせられるようになる練習
コントラバスを始めたばかりの方、特に他の楽器経験もない方は、音を聞いてその音に合わせることに苦労すると思います。
こういうときは、自分の頭の中の音程のイメージを作る必要があります。
そのために、チューニングの練習をするのが効果的です。
練習の手順
- 合わせたい開放弦の音をピアノやチューナーで鳴らします。
- ペグを緩めて開放弦の音を少し下げます。
- 鳴っている音にペグを締めて開放弦の音を合わせます。
- 開放弦の音が鳴っている音にあったと思ったら、チューナーで開放弦の音を測ってみます。
音程があっていれば、次の弦で1に戻ります。
音程があっていなければ、どのくらいずれているかを確認して、自分の音程のイメージを修正して2に戻ります。
チューナーの針を見ながら音程を合わせてしまうと、頭に音程のイメージができないからです。
聞こえる音に集中して、その音に自分の音を近づけていきます。
合わせたい音に近づいてくると、音のうなりが聞こえてきます。
そのうなりがなくなったとき音程があっています。
最初は大きくずれてしまうかもしれませんが、繰り返しやっているとだんだん合うようになってきます。
聞いた音に自分の音を合わせられるようになってくると、合奏で自分の弾いている音が合っているのか、違っているのかを判断することができるようになります。
頭の中の音程のイメージに自分の音を合わせられるようになる練習
音程がずれるときは、シフティングや移弦が関係する場合が多いと思います。
あるフレーズを練習していて音程が悪いなと気づいたときは、そこだけを取り出して練習するのが効果的です。
たとえば、シフティングのあとの音を外したときを例にします。
練習の手順
テンポを落として練習
テンポを四分音符=60くらいにして二分音符で練習します。
- シフティング前の音を弾きます。(チューナーで合っていることを確認します。)
- 頭の中に次の音の音程をイメージします。
- その音に向かってシフティングします。
- 自分の音程のイメージとシフティング後の音が合ったと思ったら、チューナーを見てシフティング後の音の音程を確認します。
音程があっていれば、何回か繰り返し、連続して音程があったら次の練習に移ります。
一発で自分の音程のイメージに届かなかったり、行き過ぎたりする場合は、シフティングの動きに問題があるかもしれません。
次のことを確認します。
- シフティング時のスピードが速すぎないか
- シフティング時のポジションの形がくずれていないか
自分の音程のイメージ通りなのに音程があっていなければ、自分の音程のイメージを修正し、1に戻ります。
テンポ通りで練習
次に、テンポを弾きたいテンポに戻します。
- 頭の中にシフティング前と後の音の音程をイメージします。
- シフティング前の音をテンポ通り弾いてシフティング後の音を伸ばします。
- チューナーを見て、シフティング後の音の音程を確認します。
2で、自分の音程のイメージに届かなかったり、行き過ぎたりする場合は、シフティングの動きを確認します。
テンポを速くしたことで、シフティングの動きに何らかの問題があるかもしれません。
音程があっていれば、何回か繰り返し、連続して音程があったらフレーズの前後の音とつなげてフレーズの練習に戻ります。
ずっと見ながら練習してしまうと、針を合わせることばかりに気を取られてしまいます。
そのため、音程のイメージと自分の動きの調節ができません。
チューナーは、適切なタイミングで見るようにして、頭の中の音程のイメージに弾いている音程を近づけていきます。
自分の音程のイメージが明確になり、さらに自分の動きの精度が上がって正確な音程が取れるようになってきます。
まとめ
この記事では、チューナーを使った練習のコツをご紹介しました。
チューナーを使って練習することはいいことですが、使い方を間違えると、チューナーの針ばかりに気を取られてしまいます。
その結果、自分の音感を鍛えることがおろそかになってしまいます。
弾いている音を、適切なタイミングでチューナーで確認することで、自分の音感と自分の体の動きの精度を上げることができます。
是非試してみてください。
以下の記事では、音程のあわせ方の参考になるかもしれません。


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