コントラバスは大きい楽器なので、演奏するために体全体を使って弾くことになります。
私も以前、コントラバスの練習中に腰が痛くなり、途中で腰を伸ばしたりストレッチをしたりしながら練習していました。
この記事では、コントラバスと腰痛の原因について、ご紹介します。
鏡をみながらフォームの崩れを確認
コントラバスを始めたばかりのころは、練習中に体の痛みを感じたことはありませんでした。
コントラバスに慣れてきて練習時間が長くなってくると、練習中に腰の痛みを感じるようになりました。
私の場合は、演奏できないほどの激痛ではありませんでしたが、腰に鈍い痛みがずっと残るようになりました。
そのうちその痛みに耐えられなくなり、何が原因か自分で試行錯誤してみました。
鏡を見ながらいつもの練習をしていて気づいたのが、次のようなフォームの崩れです。
立奏の場合
鏡を見ながらわかったことは、次のことでした。
- 重心が右足の方にあり、休めの姿勢で弾いている
重心の位置
休めの姿勢をしているとき、骨盤が傾きます。
この状態で楽器を弾くと、腰に負担がかかるようです。
体重が片方の足にかかりすぎないように重心を中心にすることで、腰への負担を軽減することができます。
座奏の場合
コントラバスを始めて10年くらいは、オーケストラの合奏以外ではずっと立奏をしていました。
今弾いている少し小さめの楽器にしてから、立って弾くのが難しくなり、座奏に切り替えました。
座奏は座奏で、ちゃんと気をつけないと、腰が痛くなることがあります。
座奏をしていて気づいたことは、次のことでした。
- バス椅子の座り方が深すぎる
バス椅子の座り方
バス椅子にどっかりと深く腰掛けてコントラバスを弾くと、後ろに重心がかかります。
そのため、背中が猫背になり、腰も丸めた形になります。
この状態で弾いていると、腰に負担がかかるようです。
バス椅子には少し浅めに座り、猫背にならないように注意することで、腰への負担を軽減することができます。
ジャーマンスタイルの場合
私が使っている弓は、ジャーマンスタイルの弓です。
鏡を見ながらわかったことは、次のことでした。
- 左肩にくらべて、右肩が下がりすぎている
右肩の位置
右肩が下がりすぎると、骨盤と両肩のラインがねじれの関係になり、腰に負担がかかるようです。
フレンチスタイルについてはよくわかりませんが、ジャーマンスタイルの弓を使っているときの方が、このねじれの関係になりやすいようです。
まとめ
この記事では、コントラバスと腰痛の原因について、ご紹介してきました。
コントラバスを弾いていて腰が痛いなと感じたら、次のことを確認してみてください。
- 重心が右足にかかりすぎていないか
- バス椅子に深く腰かけすぎていないか
- 右肩が下がりすぎていないか
腰を痛めて重症になると、コントラバスを弾くことも辛くなってきます。
腰は普段の生活にも大切な部分なので、違和感を感じたら早めにチェックしておきましょう!
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